2011年01月24日
船底調査
昨日は、提携している海運会社から緊急連絡・・・。
大阪←→沖縄間をピストン航海している、僕がいつも担当させてもらっている貨物船の船長から沖縄の事務所経由で、航海中船体の下で何か引っ掛けたらしいとの事、真夜中の外洋ど真ん中なので、実際何が引っかかったのかよく判らないとの事でした・・・。
暗がりの中でライトを照らすと、船尾の航跡になんだか太くて長いロープの様なものが浮き沈みしながらずっと付いてくるという事だ・・・。

今のところペラは止まらず回っているから何とか船は動いているとの事だが、真夜中の太平洋上のど真ん中で明らかに船体の下のどこかに、ロープの様な何かが引っかかっていると言う事実は、船長にしてみたら緊張この上ないことだろう・・・。
この後、もしそれがペラか舵に巻きついて、外洋上で機関が停止したり舵が利かなくなったりするのではないかと考えたら、一睡も出来ないのだろう・・・。
今までまだ経験は無いけど、もし外洋のど真ん中で船が止まってしまったら、まぁ、場所にも寄るだろうけど、沖縄に近かったら俺外洋のど真ん中に呼び出されるのかな・・・?
もしそうなった場合、仮に船を現場まで向かわせることが出来たとしても、真っ暗闇の外洋のど真ん中に飛び込んで潜り、貨物船と一緒にドリフトしながら巨大な船底の調査って・・・、怖え~・・・。
でも、もしそんな要請が来たらやっぱりやるしかないよなー・・・。
まぁ、ひとまず今回はそんな状況だったが、取りあえず航海に支障はないらしく、何とか持ちこたえ結局翌日早朝、那覇港に入港してくるその貨物船を沖縄事務所の担当と僕とで待ち構えることになった・・・。
接岸して港で待っていた僕らに、船長が降りてきて真っ先に説明してくれ、兎に角潜って船底を調べて欲しいとの事・・・。
船は港に停泊している時間で、その停泊料と言う金額を港湾に支払わなくてはならないので、のんびり長旅の疲れを癒すまもなく、通常は接岸した途端、貨物船の場合だったら急ピッチで貨物の積み降ろし、それが終わったら今度は積み込みが始まる・・・。
そして僕は、船上でがっしゃんがっしゃん巨大なクレーンがコンテナや貨物を積み降ろしている間に、同時進行で船底に潜って調べたり作業したりすることになる・・・。
時間的な節約のため、いつもこんな感じなのだが、実はこれがめちゃくちゃ怖いし、危ないのだ・・・。
上で作業している物凄い鉄と鉄がぶつかる巨大な音や、発電機などのエンジン音・・・、それらが水中を伝わって耳どころか体中や心臓まで響き渡り、精神的に何ともいえない恐怖感に駆られるのである・・・。
また何千tという貨物が降ろされたり積まれたりですから、船自体が揺れているし、港の中だから透明度は悪く目の前にはひたすら巨大な鉄の壁か、プロペラや舵しか見えない・・・。
万一上の作業で荷崩れなんか起こして船のバランスを崩したら、下で潜っているダイバーもお陀仏になるだろう・・・。
結構危険な作業ダイビングだと思う・・・。
そして、大型船が接岸する港の護岸は、当然水面からかなり高さがあり、おまけによじ登るためのはしごや足を掛けるところが全く無いので、それを知らずに飛び込んだら最後、今度は水面から港に上がる事が出来なくなる・・・。
大掛かりな作業の場合は複数人いるので手を貸してもらうことは出来るが、今回のように"まずは調べてみて"の時は大抵一人なので、全て自分で帰りに登ってくるための足場を作って水面に垂らしてから飛び込まないと、港の中の水面から一人、誰か~助けて~・・・と叫ばなくてはならなくなるのである・・・。
上がるためのロープ類を設置してから、早速ドライスーツに着替えて、護岸の上から飛び込む。
相変わらず、水中で巨大な構造物をずっと目の前にしていると方向や水深の感覚が麻痺してきて変な錯覚を起こしそうになる。
あったあった!ばっちり引っかかってます!

ずっと一晩船長含め船員達が心配していたものは、やはりロープでした!
それが、舵の上部に引っかかって軸の部分で一部が巻きついていたものでした・・・。
後は、水中でのこぎりでこのロープをせっせと切り取り、あっという間に問題は解決しました!

しかし、このロープの太さや長さや、途中で細いサブロープなども付いていることから、多分船の係留用のロープじゃないかと思う。
と言うことは、大阪を出港するとき、大阪湾で早々と引っ掛けて出港してきたんだろうと思う。
まぁ、今回は後進をかけなかったからペラにも巻かず、単純な問題だけで済んでよかった!
当然安全対策は施しているものの、何度やっても、やっぱりペラや舵の周辺の作業潜水は精神的に怖いよな~!
でも、沈んでもいないのに、いつも大好きなレックダイビングをイメージして船底に潜っている私は不謹慎?
O2DIVE OKINAWA/旭潜水技研
http://www7.ocn.ne.jp/~o2dive
大阪←→沖縄間をピストン航海している、僕がいつも担当させてもらっている貨物船の船長から沖縄の事務所経由で、航海中船体の下で何か引っ掛けたらしいとの事、真夜中の外洋ど真ん中なので、実際何が引っかかったのかよく判らないとの事でした・・・。
暗がりの中でライトを照らすと、船尾の航跡になんだか太くて長いロープの様なものが浮き沈みしながらずっと付いてくるという事だ・・・。
今のところペラは止まらず回っているから何とか船は動いているとの事だが、真夜中の太平洋上のど真ん中で明らかに船体の下のどこかに、ロープの様な何かが引っかかっていると言う事実は、船長にしてみたら緊張この上ないことだろう・・・。
この後、もしそれがペラか舵に巻きついて、外洋上で機関が停止したり舵が利かなくなったりするのではないかと考えたら、一睡も出来ないのだろう・・・。
今までまだ経験は無いけど、もし外洋のど真ん中で船が止まってしまったら、まぁ、場所にも寄るだろうけど、沖縄に近かったら俺外洋のど真ん中に呼び出されるのかな・・・?
もしそうなった場合、仮に船を現場まで向かわせることが出来たとしても、真っ暗闇の外洋のど真ん中に飛び込んで潜り、貨物船と一緒にドリフトしながら巨大な船底の調査って・・・、怖え~・・・。
でも、もしそんな要請が来たらやっぱりやるしかないよなー・・・。
まぁ、ひとまず今回はそんな状況だったが、取りあえず航海に支障はないらしく、何とか持ちこたえ結局翌日早朝、那覇港に入港してくるその貨物船を沖縄事務所の担当と僕とで待ち構えることになった・・・。
接岸して港で待っていた僕らに、船長が降りてきて真っ先に説明してくれ、兎に角潜って船底を調べて欲しいとの事・・・。
船は港に停泊している時間で、その停泊料と言う金額を港湾に支払わなくてはならないので、のんびり長旅の疲れを癒すまもなく、通常は接岸した途端、貨物船の場合だったら急ピッチで貨物の積み降ろし、それが終わったら今度は積み込みが始まる・・・。
そして僕は、船上でがっしゃんがっしゃん巨大なクレーンがコンテナや貨物を積み降ろしている間に、同時進行で船底に潜って調べたり作業したりすることになる・・・。
時間的な節約のため、いつもこんな感じなのだが、実はこれがめちゃくちゃ怖いし、危ないのだ・・・。
上で作業している物凄い鉄と鉄がぶつかる巨大な音や、発電機などのエンジン音・・・、それらが水中を伝わって耳どころか体中や心臓まで響き渡り、精神的に何ともいえない恐怖感に駆られるのである・・・。
また何千tという貨物が降ろされたり積まれたりですから、船自体が揺れているし、港の中だから透明度は悪く目の前にはひたすら巨大な鉄の壁か、プロペラや舵しか見えない・・・。
万一上の作業で荷崩れなんか起こして船のバランスを崩したら、下で潜っているダイバーもお陀仏になるだろう・・・。
結構危険な作業ダイビングだと思う・・・。
そして、大型船が接岸する港の護岸は、当然水面からかなり高さがあり、おまけによじ登るためのはしごや足を掛けるところが全く無いので、それを知らずに飛び込んだら最後、今度は水面から港に上がる事が出来なくなる・・・。
大掛かりな作業の場合は複数人いるので手を貸してもらうことは出来るが、今回のように"まずは調べてみて"の時は大抵一人なので、全て自分で帰りに登ってくるための足場を作って水面に垂らしてから飛び込まないと、港の中の水面から一人、誰か~助けて~・・・と叫ばなくてはならなくなるのである・・・。
上がるためのロープ類を設置してから、早速ドライスーツに着替えて、護岸の上から飛び込む。
相変わらず、水中で巨大な構造物をずっと目の前にしていると方向や水深の感覚が麻痺してきて変な錯覚を起こしそうになる。
あったあった!ばっちり引っかかってます!
ずっと一晩船長含め船員達が心配していたものは、やはりロープでした!
それが、舵の上部に引っかかって軸の部分で一部が巻きついていたものでした・・・。
後は、水中でのこぎりでこのロープをせっせと切り取り、あっという間に問題は解決しました!
しかし、このロープの太さや長さや、途中で細いサブロープなども付いていることから、多分船の係留用のロープじゃないかと思う。
と言うことは、大阪を出港するとき、大阪湾で早々と引っ掛けて出港してきたんだろうと思う。
まぁ、今回は後進をかけなかったからペラにも巻かず、単純な問題だけで済んでよかった!
当然安全対策は施しているものの、何度やっても、やっぱりペラや舵の周辺の作業潜水は精神的に怖いよな~!
でも、沈んでもいないのに、いつも大好きなレックダイビングをイメージして船底に潜っている私は不謹慎?
O2DIVE OKINAWA/旭潜水技研
http://www7.ocn.ne.jp/~o2dive
Posted by TAKEちゃん at 14:11│Comments(0)
│作業潜水
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