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2008年08月10日

BC/インフレーターと侮ることなかれ!

時々ダイビング中余計なことを考えることがあります。
「もしここで器材がトラぶったらどうなるんだろう・・・」って。

もう大分ダイビング暦も長くなり、スキルや様々なトラブルシューティングにしても通常のダイビング時だったら「こんな時はこうすればいい!」と、過去の経験やデータから、特段不安を感じることはあまりなくなりました。(※どんなときでも過信はいけませんが・・・)

でも、テクニカルダイビングをしている時はさすがそうとも言えず、いけないと思っていても時折不安な要素を考えてしまうときがあります。
状況が状況なだけに、マスクストラップが突然切れた!マウスピースを噛み切ってしまった!・・・、これだけでも自分の中で勝手にネガティブゲームが始まってしまい、ストレスがどんどん蓄積して、果てにはとんでもなくヤバイ事に・・・。
なんて、決して大げさな話ではありません。
その中で、なぜか僕はBCの事を考えてしまうケースが多いようです。

「もしここでブラダーが切れたらどうなる?」「インフレーターがおかしくなったら浮けるのか?」「水面にどうやって帰ったらいい?」など、勝手にネガティブゲームをしてしまうのです。
14Lのスチールタンクを背中に2本、時には更に両脇に10Lタンクを2本、そして酸素ボトルをマウンティングした計5本のタンクを取り付けて潜降するときは、インフレーターから排気したとたん殆ど弾丸のように海底に向かって落ちていきます。
こんなスーパーマイナス浮力を相殺するためにはブラダー(BCの浮き袋のこと)とインフレーターだけが命綱なんです。
なのでダイビング中、中性浮力を作るためブラダーはかなりパンパンに膨らませたままダイビングをしています。
そんな装備で深ーい海底へ減圧ダイビングなどしていて、ふとっ「もしここでブラダーからエアー漏れを起こしたら・・・」「インフレーターに吸排気できなくなったら・・・」とついつい考えてしまうのです。
浮けなければ、奈落の底へ落ちていくだけ・・・、この深さだったらタンクは捨てられない・・・、という事は二度と浮上できない・・・。
もしここで排気できなくなったら・・・、浮上していく途中で減圧停止もできずロケットのように水面まで打ち上げられるんだろうなー・・・。

実際、過去このようなトラブルで多くのテックダイバーが亡くなっているのも事実です。

なので僕は気休めかもしれないけど、中にそれぞれ独立した浮き袋が2枚入っているWブラダーを使用しています。
インフレーターもそれぞれ用に2個あります。BC/インフレーターと侮ることなかれ!

しかしだからと言って安心なわけではありません。
それらも常に手入れやメンテナンスしていなければ、イザというとき何の役にも立たないただのお飾りになってしまうのです。

常に手入れしてあげることで、ダイビングに対する不安とストレスを少しでも軽減させること。
それは通常のダイビングでも当然同じことがいえます。

不安題材を少しでも減らす努力。
これってとても大事なことで、そして意識は誰にでもできる重要なスキルだと思いませんか?

BC/インフレーターと侮ることなかれ!ということで、只今自分のインフレーターをオーバーホールしている合間に書き込んでみました・・・!



O2DIVE OKINAWA/旭潜水技研
http://www7.ocn.ne.jp/~o2dive


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Posted by TAKEちゃん at 14:58│Comments(0)器材
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