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2022年08月07日
口頭の説明だけじゃ分からないから直接潜ってみました・・・。
以前レギュレターのOHをご利用頂いた大学生のお客さんが、その後すぐ戻ってきて「ダイビング中フローする」という事でセッティングのやり直しを求めてきました・・・。
その場で1stの中圧をチェックしましたが、中圧値は問題なくドリフトもなし、2ndをシビアに調整し過ぎたのかと思い、お詫びしながら少し絞り目にセッティングをし直しお渡ししました・・・。
しかしそれからまた1カ月後、やはりまたフローするので再び直して欲しいと来店されました・・・。
何度検査しても、何度渋めに再調整かけても、どーしてもフローすると戻ってこられます・・・。
そして本日もまた2カ月ぶりにフラッと来店され、やっぱりまだフローすると・・・。
こういう言い方は本来いけない事なのですが、レギュレターと言っても一つの工業製品ですし、大量生産の中からある一定の割合で不具合品が出る事は拒めません・・・。
所謂、ハズレ品的な・・・・。
レギ自体も一般的に名の通っているメーカー品ではなく、兎に角安さ勝負の格安モデルのOEM製品という事もあり、"あ~バズレ品にあたっちゃったんだなー・・・・"と思ってしまった事もあり、初めは納得する為に「じゃあ、僕もどんな感じでフローしてしまうのか確認してみたいので、今から近くで潜ってみましょう・・・」という事で、彼には当店のOHしたばかりのベストコンディションのMares製品を貸して使ってもらい、僕はその問題のフローレギを実際に使って検証してみる事にしました・・・。
ところが、水面泳ぎから水深15mの水底迄、あらゆる深度でオクトに換えた、水中でわざとパージを押してみたり、呼吸を思いっきり激しく早く吸ってみたり、振ってみたりしましたが、何の問題もなくただただ吸いやすいレギのまま、40分間のダイビングは終わりました・・・。
その間、彼はウチが貸したMaresでも後ろでバンバンフローさせていて、首をかしげていました・・・。
これで明らかにレギや器材側の問題ではなく、その本人の使い方、咥え方、呼吸の仕方などが原因で起こっているフローなんだと分かりました・・・。
海から上がって、開口一番・・・、本人も 「貸してもらったこっちのレギでもフローしました・・・という事は、きっとレギの問題じゃなく僕の使い方が何かおかしいんだろうと思いました・・・」と・・・。
私も、「実際使用してみて、何も問題点やフローしそうな気配さえ全く感じない、いいレギと仕上がりになってましたよ! きっと〇〇さんの使い方に問題がありそうだねー」って話になり、本人も自分でも今改まってそうじゃないかと思っていました・・・・。
そこで今度は使い方やスキルの方を徹底的に分析してみたところ、やっぱりマウスピースの咥え方に問題があるようで、あまりにも軽く保持し過ぎていて、唇でマウスピースの周りをシールしきれていない様な加え方につけ、更に遊泳中前を見るというよりは、何かを探すように真下ばかりを見て泳ぐスタイルだったのです・・・。
2ndは物理的に真下に向けると空気が高い方に集まろうと開口部の開けたマウスピース側に・・・すなわち水面方向に空気は逃げていこうと立ち昇る習性があります。
それに加え、超軽~くマウスピースを保持していた事で立ち上ってきた口内にかかる空気の圧力で唇が膨らみマウスピースとのシール性が失われその出来た隙間からフローして外に逃げていこうとする空気の流れをわざわざ作ってしまうような2nd保持の仕方だった事がようやくわかりました・・・。
レギの問題ではなく、本人のダイビングスキルと知識の問題だったことが解明され私もようやく解放されました・・・。
※(豆知識) 2ndステージのマウスピース側を上に向けて手に持ち、そのままゆっくり水に沈めていってみ
て下さい。 正常なレギなら、またはパフォーマンスのいいレギなら、水中に入った瞬間必ず
激しいフリーフローを起こします。 むしろフローしないレギの方が ちょっと・・・って
感じなんですよ。
OHを施す技術者が直接潜れて、まぁまぁの経験とスキルと知識もある方だと思いますし、しかも潜れる海のポイントまで直ぐの環境ですのでこんな実践的なサービスが出来るのも我々のウリなのでしょうかね?(笑) そんな検証ダイビングツアーの1日でした・・・。
旭潜水技研
TAKE
その場で1stの中圧をチェックしましたが、中圧値は問題なくドリフトもなし、2ndをシビアに調整し過ぎたのかと思い、お詫びしながら少し絞り目にセッティングをし直しお渡ししました・・・。
しかしそれからまた1カ月後、やはりまたフローするので再び直して欲しいと来店されました・・・。
何度検査しても、何度渋めに再調整かけても、どーしてもフローすると戻ってこられます・・・。
そして本日もまた2カ月ぶりにフラッと来店され、やっぱりまだフローすると・・・。
こういう言い方は本来いけない事なのですが、レギュレターと言っても一つの工業製品ですし、大量生産の中からある一定の割合で不具合品が出る事は拒めません・・・。
所謂、ハズレ品的な・・・・。
レギ自体も一般的に名の通っているメーカー品ではなく、兎に角安さ勝負の格安モデルのOEM製品という事もあり、"あ~バズレ品にあたっちゃったんだなー・・・・"と思ってしまった事もあり、初めは納得する為に「じゃあ、僕もどんな感じでフローしてしまうのか確認してみたいので、今から近くで潜ってみましょう・・・」という事で、彼には当店のOHしたばかりのベストコンディションのMares製品を貸して使ってもらい、僕はその問題のフローレギを実際に使って検証してみる事にしました・・・。
ところが、水面泳ぎから水深15mの水底迄、あらゆる深度でオクトに換えた、水中でわざとパージを押してみたり、呼吸を思いっきり激しく早く吸ってみたり、振ってみたりしましたが、何の問題もなくただただ吸いやすいレギのまま、40分間のダイビングは終わりました・・・。
その間、彼はウチが貸したMaresでも後ろでバンバンフローさせていて、首をかしげていました・・・。
これで明らかにレギや器材側の問題ではなく、その本人の使い方、咥え方、呼吸の仕方などが原因で起こっているフローなんだと分かりました・・・。
海から上がって、開口一番・・・、本人も 「貸してもらったこっちのレギでもフローしました・・・という事は、きっとレギの問題じゃなく僕の使い方が何かおかしいんだろうと思いました・・・」と・・・。
私も、「実際使用してみて、何も問題点やフローしそうな気配さえ全く感じない、いいレギと仕上がりになってましたよ! きっと〇〇さんの使い方に問題がありそうだねー」って話になり、本人も自分でも今改まってそうじゃないかと思っていました・・・・。
そこで今度は使い方やスキルの方を徹底的に分析してみたところ、やっぱりマウスピースの咥え方に問題があるようで、あまりにも軽く保持し過ぎていて、唇でマウスピースの周りをシールしきれていない様な加え方につけ、更に遊泳中前を見るというよりは、何かを探すように真下ばかりを見て泳ぐスタイルだったのです・・・。
2ndは物理的に真下に向けると空気が高い方に集まろうと開口部の開けたマウスピース側に・・・すなわち水面方向に空気は逃げていこうと立ち昇る習性があります。
それに加え、超軽~くマウスピースを保持していた事で立ち上ってきた口内にかかる空気の圧力で唇が膨らみマウスピースとのシール性が失われその出来た隙間からフローして外に逃げていこうとする空気の流れをわざわざ作ってしまうような2nd保持の仕方だった事がようやくわかりました・・・。
レギの問題ではなく、本人のダイビングスキルと知識の問題だったことが解明され私もようやく解放されました・・・。
※(豆知識) 2ndステージのマウスピース側を上に向けて手に持ち、そのままゆっくり水に沈めていってみ
て下さい。 正常なレギなら、またはパフォーマンスのいいレギなら、水中に入った瞬間必ず
激しいフリーフローを起こします。 むしろフローしないレギの方が ちょっと・・・って
感じなんですよ。
OHを施す技術者が直接潜れて、まぁまぁの経験とスキルと知識もある方だと思いますし、しかも潜れる海のポイントまで直ぐの環境ですのでこんな実践的なサービスが出来るのも我々のウリなのでしょうかね?(笑) そんな検証ダイビングツアーの1日でした・・・。
旭潜水技研
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