2023年10月06日

Tec-40 ダイバー講習が実は最強の価値!

めちゃくちゃ久しぶりになってしまいましたがようやく更新できました!

今年の夏はとにかく忙しかったー・・・。

次から次へと色んな事が起こるものだからPCの前に向き合う気力さえもなかったー・・・というのが正直なところ・・・。

しかし気が付けばもう10月・・・、いつの間にか秋になっていたんですねー…(笑)

Tec-40 ダイバー講習が実は最強の価値!

さて、海・・・ダイピングのお話ですが、ダイビング講習では只今Tec-40の講習を2組同時開催中です!

PADI自体のプログラム教育ではTec-40はTec-50へ繋げたい登竜門且つ通過点の一環のように捉えている傾向がありますが、Tec-40はTec-40として単独レベルとして、とても価値の高い講習内容だと私は思います・・・。

というのは昔し、私がTecインストラクターになる前、以前のPADI Japan社長とやりあったことがありましたが、PADIの基本コースまではいかなくともSPコースとして「減圧ダイブSPコース」を作るべきだ!というものでした。

何故ならば、周辺アイテムや器材がどんどん充実していき、ダイブコンピューターもマーケットニーズに合わせて機能を充実させていきました・・・。

水深5m前後まで浮上してくれば自動的に「安全停止モード」が働き、勝手に3分間のカウントダウンだの、行き当たりばったりのダイビングでもNDLを超えたら、減圧モードに切り替わり詳細な減圧停止指示を丁寧にどんどん分かりやすく表示してくれるようになりました・・・。

ご丁寧にディープストップ機能と表示まで出してくれる始末です・・・。

なので、それを購入して腕にはめているダイバーは知識がなくてもスキルがなくても、例えOWDであろうと、「コンピューターが表示する指示通り停止して帰ってくればいいんでしょ!」・・・と、なるわけです・・・。

Tec-40 ダイバー講習が実は最強の価値!

Funダイブでガイドしていても、特に不安げなくまるでそれが普通かのように減圧を出してしまう・・・。

中には今まで見たことない表示がされたからビックリしましたよー・・・と、減圧表示になったことも分からず停止をしないで上がってくるダイバーも・・・。

当時そんな現場をしょっちゅう見かけたりガイド仲間との話題に上るようになって、戻りますが前途した指導団体我がPADIへ、減圧ダイブをしてはいけないだけではなく、ましてや緊急減圧という逃げ手段ではなく、逆にしっかり「減圧ダイブ」についてこの際教えるべきだというひと悶着でした・・・。

この頃私は日本にはなじみの少なかったIANTDの認定を受けテクニカルダイバーになっていましたが、まだPADIにはテック部門やコースがなかった頃ですから「せめてSPコースで」とやりあったのですが、結果としてPADIの当時の見解では「加入保険」がネックとなっていて、当時はまだかなり危険と認識されていた「減圧ダイブをさせない」という教育内容がB to Bでの大きな保険契約の成立条件になっていた事で、自ら「減圧を奨励するかのようなダイビング教員はできない」・・・というものでした。

まぁ、そういう事情だったのなら仕方がないのかな・・・と、正直納得しましたが、しかしやはりどこかで教える場を持たせないと野放しにしていては危ないだろうと思っていたところに、ようやくPADIの傘下会社で科学研究機関を行っていたDSATが様子見のPADIの隠れ蓑のようになってテクニカルダイビング・・・というか、Deepと減圧ダイビングに特化させた教育講習するようになったのです・・・。

なので、それならばと私はIANTDからクロスオーバーしてDSATのイントラ資格を取得したわけです・・・。

ですが、はじめはDSATも探り探り行っている感じでしたので、プログラム内容はしょっちゅう変わりましたし解釈も様々・・・。

しかし当初からDSATが目指しているのは、AIR=空気で潜れる最大深度+純酸素を使った加速減圧でのダイビングを教育目的とし、純酸素がいかに減圧に有効なのかという教えです・・・。

なので、私たちが最初に教えていたDSATのプログラム講習内容2段階にのみ分かれていて、「Tec Deep Dive」というものが最終メインで、その前資格取得に「Tec Deep Dive Level 1」というコース名と、サブコースに「Apprentice Tec Dive」コースというものがありました。

これが今のTec-50/Tec-45/Tec-40 という名称に変わったのです。

当時の「Apprentice Tec Dive」コースというのが、今のTec-40と言うことになるのですが、Apprentice Tec Diveというのを訳してみても分かる通り「見習いテックダイバー」という名称ですから、テックダイバーとしては認めていないような位置づけでした。

なのでテック業界においていかにTec-40コースが軽視されていたのかという事が分かりますが、私は現在の日本のダイビング環境、インフラにおいても特にこのTec-40こそ習得するべき講習だと現場を30年見てきて考えるようになりました・・・。

まず知識としても実践的にも減圧ダイブというものを知ることができ、そして限定的ではあるけれど使うことができるようになり、今まで通りシングルタンク使用でさほど大げさな追加器材や買い替えなども必要なく、日本全国のダイビングインフラにそのまま適応できて、自信と快適性と活動範囲が広げられるのなら最も価値の高い講習なのではないかと考えます・・・。

特に40mオーバーにピンポイントでの特定の場所で潜りこみたいという明確な目標があるのなら、その先のコースを受講されればいいのでしようが、そうでなければTec-40はかなり現実的です。

これからこのコースの価値に気が付いた方たちは断然に増えていくと思いますし、当店としては更に力を入れていきたいと思います!




旭潜水技研
http://asahi-scuba.jp



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