2022年08月01日

1st Stage の向きはどっち・・・?

メーカーや機種によってはこれどっちが上?下? なんて、上下の方向がよく分からない1stステージってありませんか?

一直線の水平タイプ形状の1stは別としても、ピストンタイプやダイアフラムタイプに関わらずタンクに取り付けた時にタンクバルブから上側に出っ張るように付ければいいのか? それとも首の後ろ側のデッドスペースに入り込むように下側に向けて取り付けた方がいいのか?・・・。ん~・・・。

1st Stage の向きはどっち・・・?

ハッキリ言って、作動上これはどっち向きでも全く問題ありません・・・!

あなたのお好みで構いません!

ただ、上下の向きによって実質的にちょっとしたメリットデメリット的な要素はあるので、それを理解した上で自分の好きな向きで付けたらいいと思います。

1stの構造上、どうしても高圧側と中圧側に内部で分かれざるを得ない為、ミニマムデザインからするとどちらか半分が高圧室、もう半分が中圧室のように分断してしまう事になり、それによってどちらか片方側に取り付け口になるヨークが取り付けられ真中ではなくどちらか側に寄って付いてしまうという事がちょっとバランスの悪いデザイン形状を作り出している結果になっています・・・。

1st Stage の向きはどっち・・・?

1stをタンクバルブに取り付けた際に、1stステージがどちらかと言うと上側に出っ張るように取り付けると、各ポートに取り付けたホース類の根元の取り回しは理想的になり負担が掛からず、全体的から見たらバランスの良い取り付けたホース類の出方になります。

しかし、若干でも1stが上側に出っ張る事で人によってはダイビング中頭を、前を見ようと頭を上げた際に後頭部に1stが当たると言う方もいます。

その場合タンクとBCの取り付け高さの調整などで、このクリアランスが解消できる場合もあるので、試してみるといいでしょう。

それでも解消できないのなら、1stを下側に出っ張るように取り付けるといいですね。

メリットは前途したような後頭部への当りはまずなくなることでしょうし、洞窟や沈没船の中を覗いたり、ケーブなどを通過するような時に、頭上に1stを引っ掛けたり当てたりするリスクを減らせます。

しかし、L型スタイルの1stの場合、そうなると必ず高圧ポートが一番高い位置に来てしまい、中圧ポートが下側に行ってしまうので、脇の下を通らせたい為に下側に持っていきたいゲージの高圧ホースと、肩上から通してインフレーターに繋ぎたい中圧ホースとが、途中でクロスするように交差してしまう形になるので、見た目がスムースではなくスッキリしない事と、若干でもホースとホースが擦れて余計な摩擦と曲がりの負担が掛かるような取り回しはメリットとは言えないかもしれません。

1st Stage の向きはどっち・・・?

Wタンクを使用するテックダイバーやケーブダイバーなどは、このリスクを回避するためにあえて1stの向きを下側に向けたがりますが、そうするとホース類の取り回しに物凄い曲げの負担が掛かるスタイルになってしまうので、大半のテックダイバーの方は1stを横に向けるか少し斜めに傾けてホースにも負担が掛からない様に合理性を持たせていますね。

製造するメーカー側もその辺のところをデザインも含めて曖昧に作ってくるものですから、ユーザーさんは迷う事もあるかと思います・・・。

結局結論から言うと、1stの上下の向きは、どっちでも構わないという事です!

ホースのスムースな取り回しに基準点をおきたいのか?

それとも、後頭部への接触の不快感を回避する事に基準を持っていきたいのか?

そのどちらかで決められたらいいかと思います。

人によってはどーでもいい・・・、考えた事もないという人もかなりたくさんいると思いますが、ダイバー自身やダイビング自体の本質を真剣に追求していくと、色んなことが見えてきます・・・。

特に使用する機器材全てを本質に基づいて細分化していくと、そんな些細な事でも気が付き始めて、イメージしながら快適なゾーンを少しづつ広げていくのも "通" なダイビングの楽しみ方かもしれませんね!

そうやって捉えながら考えていくと、→ オリジナル性 → カスタマイズ → ものづくり・・・・と進んでいってしまうんですよねー・・・。





同じカテゴリー(器材)の記事

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。