
2017年06月30日
究極のミニマリズム・・・!
皆さん「ミニマリズム」という言葉を知っていましたか・・・?
私は今更ですが最近になって「ミニマリズム」という言葉を初めて知り、とても印象深く記憶に残りました・・・。
何でその言葉が印象深く残っているかと言うと、今まで自分の「よし」と思う事行なおうとしてきた事に、このミニマリズムの概念が実によく当てはまると気が付いたからなのです・・・。
本来は、美術や芸術分野から考えられた、余分なものを排除して、捨てるなくすという事で、本当に伝えたい部分、際立たせたい部分を最小限で最大に浮き立たせて強調する手法?ある意味、引き算の考え方のようです・・・。
あってるかな・・・?

昨年、サウジアラビアのムハンマド副皇太子が来日し、皇居の御所で天皇陛下と会見されたときに、ニュースとして映し出されたその用意された部屋と空間に世界が圧倒されたそうです・・・。
それに気が付いた殆どは、日本人ではなく外国人だったとの事・・・。
究極のミニマリズムが再現されていたそうです・・・。
それがこの1枚の写真です。
この1枚の写真から読み取れるおもてなしと関係性のメッセージは実に力強く、そして実にシンプルです。
金や銀の世界、高価な装飾品や柄の入った絨毯など、国賓を迎えるのに対してそんなものはここには一切ありません。
際立たせたい、伝えたい事、余計なものは必要ない、真に重要なことただその1点のみを追求しようとして用意された空間形が、これだったのでしょう!
さすが日本!
さすが皇室だと思いました。
分かる人には、何も解説しなくても、この空間に通されただけで心が伝わる事でしょう・・・。
アラブ諸国では、この映像を見て究極のミニマリズムだと大絶賛だったそうです。
私はこれが「洗練」だと思いました。
元々外国からの美術芸術分野から生れた考え方の様に解説されていましたが、実は我々日本人は古くから美術芸術だけに囚われず、あらゆる分野においても、このミニマリズムという考え方を持っていたものなんじゃないかなと思うのです・・・。
今思えば、一番最初にこのあり方に気が付いたのは、以前古武術の修行をしていたときに、組み合った相手が自分より遥かにガタイのいいヨーロッパ人で、こいつに技をかけるとき、中々綺麗に技がかからない・・・。
何度やってもぎこちない・・・。
それを見ていた師範が、「力を抜け!杉浦!」・・・、「違う!だから力を入れるな!力を抜かないと投げられないぞ!」と、当時の私にしてみたらえらく矛盾した事を言っているなーと思った事を思い出しました・・・。
自分より遥かに体重があって、自分より体のデカイ相手と組み合って、関節技から更にふわっと持ち上げて投げ飛ばすなんて、どうしてもパワー(力)を入れないと出来ない芸当です・・・。
しかし師範は、逆の事を言い、力を抜かないと投げられないと・・・?
ですが、特に昔ながらの日本の教育ではそれ以上は教えてくれません・・・。
※私は格闘術や武術は人間形成の上で大きな教育だと捉えています。
自分で悩み、自分で考え、自分でその答えを導き出すことこそが最も重要な教え(教育)だと考えるからです。
格闘術の技一つに人生を重ねるんですねー、日本式は・・・。
だから、なんにでも教えがあるものの後には「道」という言葉がつくんですねー。
今対峙したその瞬間の中から、余計なものを一切合財排除出来たとき、今の瞬間に本当に必要なものは何なのか?を見極めることが出来るということなのでしょう・・・。
日本が考えてきた武術や生き方の中には、「力」というものはイコール「パワー」ではないという事・・・。
パワーを引き算したとき見つけることの出来る「力」。
ここにおいても「洗練」とはそういうことなのかもしれません・・・。
さて、ダイビングの話に移りますが・・・。
初めてお会いするゲストの方の器材や装備を見てお話すれば、その方がどんな性格なのかまで、ある程度は見越せます・・・。
その時点で嘘を付いているのか、見栄を張っているのか、自分を大きく見せようとしているのか、不安がっているのか、実は怖がっているのか、などなどなど・・・。
特にテクニカル系のダイビングになるときなどはそれは一目瞭然です!
テクニカルダイビングの講習の場合、当方ではPADI/DSATでの講習を提供しています。
その教育プログラムの中で「KISSの原理」(Keep it super simple)というのを教えて学んでもらっています。
「何事においても最もシンプルな方法が最善の方法であるということが多い」、という事を教えているのですが、ある意味これも広く考えれば、私はこれもミリマリズムだと考えるのです。
不安や怖がっている方に限り、装備はドンドン膨れ上がり大げさになり複雑になっていきます・・・。
私が提唱しているミリマリズムの意味が適応できると、何もWタンクじゃなくてもいいし、何もリブリーザーでなくてもいい、何もその装備じゃないほうが逆にいいと、求める核となる部分をクローズアップし大切に出来るので本当は求めやすくなるのではないかと思います・・・。
最近知人が1名リブリーザーを使用していて亡くなりました。
昨年末にも沖縄科学技術大学院大学 OISTの職員ダイバーがリブリーザー使用のダイビングで現在でも行方不明のままです。
前者の方はまた別の理由があったのかもしれませんが、確かに特殊な撮影機材を持って特殊な撮影に挑んでいたようなので、複雑な部分の重なりは多くあったかも知れません・・・。
ですが後者の方は、確実にキャパオーバーでした・・・。
KISSの原理、またはミニマリズムの考え方をどこかで教えてもらっていたなら、また違った結果があったかも知れません・・・。
あらゆる分野での百戦錬磨や達人、ベテランの方たちなどは、そうなればなるほど実に素朴でシンプルな事に気が付くでしょう・・・。
本質を追求するということはそういうことなのだと思います・・・。
アサヒセンスイ
http://asahi-scuba.jp
私は今更ですが最近になって「ミニマリズム」という言葉を初めて知り、とても印象深く記憶に残りました・・・。
何でその言葉が印象深く残っているかと言うと、今まで自分の「よし」と思う事行なおうとしてきた事に、このミニマリズムの概念が実によく当てはまると気が付いたからなのです・・・。
本来は、美術や芸術分野から考えられた、余分なものを排除して、捨てるなくすという事で、本当に伝えたい部分、際立たせたい部分を最小限で最大に浮き立たせて強調する手法?ある意味、引き算の考え方のようです・・・。
あってるかな・・・?

昨年、サウジアラビアのムハンマド副皇太子が来日し、皇居の御所で天皇陛下と会見されたときに、ニュースとして映し出されたその用意された部屋と空間に世界が圧倒されたそうです・・・。
それに気が付いた殆どは、日本人ではなく外国人だったとの事・・・。
究極のミニマリズムが再現されていたそうです・・・。
それがこの1枚の写真です。
この1枚の写真から読み取れるおもてなしと関係性のメッセージは実に力強く、そして実にシンプルです。
金や銀の世界、高価な装飾品や柄の入った絨毯など、国賓を迎えるのに対してそんなものはここには一切ありません。
際立たせたい、伝えたい事、余計なものは必要ない、真に重要なことただその1点のみを追求しようとして用意された空間形が、これだったのでしょう!
さすが日本!
さすが皇室だと思いました。
分かる人には、何も解説しなくても、この空間に通されただけで心が伝わる事でしょう・・・。
アラブ諸国では、この映像を見て究極のミニマリズムだと大絶賛だったそうです。
私はこれが「洗練」だと思いました。
元々外国からの美術芸術分野から生れた考え方の様に解説されていましたが、実は我々日本人は古くから美術芸術だけに囚われず、あらゆる分野においても、このミニマリズムという考え方を持っていたものなんじゃないかなと思うのです・・・。
今思えば、一番最初にこのあり方に気が付いたのは、以前古武術の修行をしていたときに、組み合った相手が自分より遥かにガタイのいいヨーロッパ人で、こいつに技をかけるとき、中々綺麗に技がかからない・・・。
何度やってもぎこちない・・・。
それを見ていた師範が、「力を抜け!杉浦!」・・・、「違う!だから力を入れるな!力を抜かないと投げられないぞ!」と、当時の私にしてみたらえらく矛盾した事を言っているなーと思った事を思い出しました・・・。
自分より遥かに体重があって、自分より体のデカイ相手と組み合って、関節技から更にふわっと持ち上げて投げ飛ばすなんて、どうしてもパワー(力)を入れないと出来ない芸当です・・・。
しかし師範は、逆の事を言い、力を抜かないと投げられないと・・・?
ですが、特に昔ながらの日本の教育ではそれ以上は教えてくれません・・・。
※私は格闘術や武術は人間形成の上で大きな教育だと捉えています。
自分で悩み、自分で考え、自分でその答えを導き出すことこそが最も重要な教え(教育)だと考えるからです。
格闘術の技一つに人生を重ねるんですねー、日本式は・・・。
だから、なんにでも教えがあるものの後には「道」という言葉がつくんですねー。
今対峙したその瞬間の中から、余計なものを一切合財排除出来たとき、今の瞬間に本当に必要なものは何なのか?を見極めることが出来るということなのでしょう・・・。
日本が考えてきた武術や生き方の中には、「力」というものはイコール「パワー」ではないという事・・・。
パワーを引き算したとき見つけることの出来る「力」。
ここにおいても「洗練」とはそういうことなのかもしれません・・・。
さて、ダイビングの話に移りますが・・・。
初めてお会いするゲストの方の器材や装備を見てお話すれば、その方がどんな性格なのかまで、ある程度は見越せます・・・。
その時点で嘘を付いているのか、見栄を張っているのか、自分を大きく見せようとしているのか、不安がっているのか、実は怖がっているのか、などなどなど・・・。
特にテクニカル系のダイビングになるときなどはそれは一目瞭然です!
テクニカルダイビングの講習の場合、当方ではPADI/DSATでの講習を提供しています。
その教育プログラムの中で「KISSの原理」(Keep it super simple)というのを教えて学んでもらっています。
「何事においても最もシンプルな方法が最善の方法であるということが多い」、という事を教えているのですが、ある意味これも広く考えれば、私はこれもミリマリズムだと考えるのです。
不安や怖がっている方に限り、装備はドンドン膨れ上がり大げさになり複雑になっていきます・・・。
私が提唱しているミリマリズムの意味が適応できると、何もWタンクじゃなくてもいいし、何もリブリーザーでなくてもいい、何もその装備じゃないほうが逆にいいと、求める核となる部分をクローズアップし大切に出来るので本当は求めやすくなるのではないかと思います・・・。
最近知人が1名リブリーザーを使用していて亡くなりました。
昨年末にも沖縄科学技術大学院大学 OISTの職員ダイバーがリブリーザー使用のダイビングで現在でも行方不明のままです。
前者の方はまた別の理由があったのかもしれませんが、確かに特殊な撮影機材を持って特殊な撮影に挑んでいたようなので、複雑な部分の重なりは多くあったかも知れません・・・。
ですが後者の方は、確実にキャパオーバーでした・・・。
KISSの原理、またはミニマリズムの考え方をどこかで教えてもらっていたなら、また違った結果があったかも知れません・・・。
あらゆる分野での百戦錬磨や達人、ベテランの方たちなどは、そうなればなるほど実に素朴でシンプルな事に気が付くでしょう・・・。
本質を追求するということはそういうことなのだと思います・・・。
アサヒセンスイ
http://asahi-scuba.jp
Posted by TAKEちゃん at 13:18│Comments(0)
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