2016年10月10日

久しぶりのジンベエダイブ・・・!

お客様のリクエストを頂き本当に本当に久しぶりのジンベエダイブに行って来ました!

周りからすると、ウチのカラーじゃないと思われている感があるようですが、元々オーストラリアから沖縄に移転して来て、何とか踏ん切りをつけてスタートに漕ぎ着けられたのは、何を隠そうジンベエちゃんの存在とお陰なのですから、正直ウチの原点と言っても過言ではないのです・・・。

久しぶりのジンベエダイブ・・・!


相変わらず一般観光客には人気を呈しているジンベエ・エンカウンターのようですが、現場の権利を持っている運営側が本来ならそろそろステージを上げた改革をしたほうがいいと思うのですが、相変わらず16~7年前のそれとなんら変わりません・・・。

私達が当時は「ダイバーが一生に一度会えるか会えないか・・・」と言われていた神出鬼没のジンベエザメという存在を、確実に遭遇できるツアーとして、西オーストラリアのエクスマウスから世界中に広めたのが今から約24~5数年前・・・。

当時は海で会えること自体が希少な存在でしたから、「会える」「見れる」という事がダイバーのツアー客の最大のゴールでした・・・。

確かに、猛勉強しました!

ジンベエザメという生き物や生態を!

久しぶりのジンベエダイブ・・・!


オーストラリアの国立大学や研究機関、政府水産機関などにも積極的に訪れて勉強しましたし、大学研究機関と共同で人工衛星を使っての500個体のトラッキング調査などもしました。

そしてその確立をある方法を用いてグンと高めたことで、99%の遭遇率を誇れたことが世界規模でのツアーの大成功に繋がったのですが、人の感動や求めるものというのは、時間や時代と共に流れ常に永遠ではないということ・・・。

今までの単に「見せる」という現場提供から、「解説付き」「生態の面白さ」など、貴重な学術データや現場体験などを交えてブリーフィングやミーティングなどにも取り入れ、今からみんながどれだけ貴重で楽しい素晴らしい体験に出かけるのか!というワクワク感と期待感を持たせる事で、プロのガイディングという絶対的な地位も取り入れたことで、ツアーは更に爆発的人気を得て、ダイバー以外の層にまで関心をもたせ次のステージに広げていくことに成功しました。

そんなジンベエザメという存在認知とツアーという人気振りが世界中で評判になり始めてから数年位してからでしょうか、遥か離れた沖縄で
漁業の定置網に掛かってしまっていたジンベエザメを、別の生簀に移して、今度はその中にダイバーを入れてジンベエを見せるというツアーを考え出したのは・・・。

100%確実に見れるぞ!

当然ですが、それをウリとしていました・・・。

久しぶりのジンベエダイブ・・・!


私がオーストラリアから沖縄に拠点を移してすぐに、風の噂でジンベエを生簀の中で見れる場所があると聞いて行ってみました・・・。

最初のそれは、それはそれは酷いものでした・・・。

漁業者系が不慣れな観光ビジネスとして突然扱いだしたわけですからですから、あのジンベエも単なる「魚」としか考えられていませんでした。

沖合いに設置した生簀の中に飼育しているとはいえ、当時は餌も満足に与えられていませんでしたから・・・。

風の便りで聞いたダイバー客の予約が入ったときだけ、船を出して沖合いの生簀まで連れて行き潜らせる・・・。

合理的にそんな時だけそのついでに餌をやる・・・。

沖縄の田舎の漁業関係者達ばかりで動かしていたので、兎に角宣伝方法やどこに広告を出していいものかも一切出来ない、分からない・・・。

久しぶりのジンベエダイブ・・・!


そんな調子でジンベエだけは生簀の中に入れているのですから、どうしても風の噂でしか知る由もなかったのでした・・・。

なので、今の様に毎日お客が来ることなんてなかったのですから、たまに久~しぶりに来たダイバー客を乗せて、久しぶりに生簀に連れて行き餌をそのときだけあげるのですから、ジンベエが生簀の中で死んで底網に沈んでいたなんて何度もありました・・・。

そんな状況から、野生動物を捕獲してきて飼育するという社会的モラルや人道的責任感など、現場をようやく現代に見合うようなモラルの考え方までもってこれた感じですが、それもある意味当たり前の事で、よもや時代はもうとっくに次の次のステージくらいには進めていなければならない社会的感性にきているのですが、ん~まだまだそれを現場ではやっぱり感じませんでした・・・。

例えば、潰れかけていた、あの「旭川動物園」がどのように変化をとげたのか・・・。

なぜあれだけ受け入れられているのか・・・?

葛西臨海水族館にしかり、江ノ島水族館にしかり、美海水族館はやはり沖縄だからなのか?国税を使っているせいなのか?単に規模だけに頼っていてまだまだだと思いますが、かつてのそれぞれのあの錆びれた水族館が、なぜ?今?子供から大人までをひきつけてやまないのか?それをしっかり研究して勉強して取り入れるべきなんじゃないかと考えるのです・・・。

現場がステージをあげていく取り組みに気がつけば、あの場所は公の機関も交えてこれから更に世界的規模で注目される凄い場所になると思うのですが・・・、そんな日は来るのだろうか・・・?




アサヒセンスイ
http://asahi-scuba.jp



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