
2016年01月27日
現実的なTecダイビング・・・! ③
元々テクニカルダイビングという名称自体は、= ケーブを攻略する為に使用するダイビングテクニックをそう呼び始めたのであって、ケーブダイビング=テクニカルダイビングでしたが、そのテクニックがDeepやWreckでも十分使えることから、いつしかまとめてそう呼ばれ始めるようになったようです。
あれからなんだかんだと月日はずるずる流れ、拠点をオーストラリアから沖縄に移していました。
英語だけは相変わらず下手くそだけど、継続していたこともあり、まぁまぁあ不自由はしない程度にはなんとかしゃべれるようにはなって、日常に役に立つようになった事はなったのだが、それは元々そのきっかけ作りとなったあのアドベンチャラスな地底湖でのケーブダイビングへの挑戦の為にではなくて、主に日常的な業務や米軍基地内での仕事としであった・・・。
しかし20世紀も最後の年2000年に、今帰仁の沖合いで沈没した軍艦が海底から見つかったとの新聞記事を見付けました・・・。
これが再び何年も忘れかけていたアドベンチャラスな私の冒険心をもう一度くすぐることになるのでした・・・。
水深45mに沈むその沈没船は、後にUSS Emmonsという戦争時の米掃海駆逐艦だと判明しましたが、水深45mでその巨大な沈没船をじっく調査するのは至難の業でした・・・。
というのも契約しているタンク屋から通常手に入るタンクはせいぜい10Lタンク。
ダイコンでさえ、まだガイドやイントラ誰しもが持っている時代ではありませんでした・・・。
かろうじて私は比較的早くから持っていたほうで、オーストラリア時代に投げ出しのお金をはたいて買っていましたが、モノは初代のUWATEC アラジンプロでした・・・。
今ではもう骨董品の部類に入るのかもしれません・・・。
しかしそんなダイコンを持ってさえいても、夢中になって潜り続けていてそのまま深度下でNDLが過ぎると、今度は減圧停止水深と停止時間は表示されますが、結局当時のダイコンですから今のダイコンのような、減圧ダイブでその他に必要な当たり前の機能がないので、最初の停止深度は表示されるものの、その次やその先がその時点から何mであとどれくらい停止すればいいのか、先が全然分からないので、減圧を全てこなして水面に戻れるまでのトータル時間や、そもそも自分の正確なエアー消費量すらも知らないのですから、エアーが持つのかどうかなども行き当たりばったり・・・。
実際エモンズを発見したその当初は、その沈没船がエモンズだと解明される前の調査ダイブで、既に米軍基地のアメリカ人ダイバーが2名減圧症になってしまいましたし、他のショップの日本人イントラガイドは、「そのポイントに潜ると減圧背負うになるぞ!」と、そこに潜ること自体だけで減圧症に自動的になると信じていた連中もいたほどです・・・。
結局今の様にPCやダイコン自体でシュミレーションやダイブ計画が立てられなかったので、危険極まりないイケイケダイブをしていたわけです・・・。
ある日は、12mの減圧停止の途中にいよいよエアーが空っぽになりそうなので、その先の停止深度と停止時間を無視するしかなく、慌てて5m付近に船からぶら下げていたスペアタンクまでかなり勢いよく浮上して飛びつき、再び減圧停止を始めるのですが、アラジンプロはまだ終了していない深度にもどれと矢印をただ下方向に出すので、思い切ってそのスペアタンクを小脇に抱えて、また12mまで戻ろうかと思ったのですが、船上からロープでぶら下げたスペアタンクに結び付けたロープの縛り方ががっちり縛り過ぎていて外れず、結局5m付近から離れることは出来ませんでした・・・。
相変わらずダイコンはピーピー下向きに矢印を表示するだけで、結局今いる5mで後どれくらい停止していればいいのか分からないのです・・・。
そのうち潮が激しく流れ出してきて、スペアタンクとそのロープにつかまっていると、流れでどんどん限りなく水面の方に持ち上げられていってしまい、結局水深2mまできてしまいます・・・。
私はもう訳の分からなくなった減圧停止なんかいっそのこと諦めて、水面に上がることにしました・・・。
しかし不安でしたねー・・・。
その晩は念のために酒を控え、風呂も入らず兎に角不安な一晩を過ごしましたが、幸運なことにどうやら減圧症は発症せずにすみました・・・。
しかしその日のダイブは、単にラッキーな1日だっただけに過ぎず、今後もそうとばかりはいかないだろう・・・。
安全性を考えたらやっぱりちゃんとしたスキルと知識、そして正確な減圧ダイビングというものを身につけないと、いずれ死んでしまうと思いました・・・。
そして色々ツテをあたって探し出したインストラクターが、当時、伊豆を拠点に東京の新橋でショップをやっていた元IANTD代表のTさんでした。
それから私はしばらく何度か東京伊豆に改めて生徒としてテクニカルダイビングを教わりに出かけるようになったのでした・・・。
アサヒセンスイ
http://asahi-scuba.jp
あれからなんだかんだと月日はずるずる流れ、拠点をオーストラリアから沖縄に移していました。
英語だけは相変わらず下手くそだけど、継続していたこともあり、まぁまぁあ不自由はしない程度にはなんとかしゃべれるようにはなって、日常に役に立つようになった事はなったのだが、それは元々そのきっかけ作りとなったあのアドベンチャラスな地底湖でのケーブダイビングへの挑戦の為にではなくて、主に日常的な業務や米軍基地内での仕事としであった・・・。
しかし20世紀も最後の年2000年に、今帰仁の沖合いで沈没した軍艦が海底から見つかったとの新聞記事を見付けました・・・。
これが再び何年も忘れかけていたアドベンチャラスな私の冒険心をもう一度くすぐることになるのでした・・・。
水深45mに沈むその沈没船は、後にUSS Emmonsという戦争時の米掃海駆逐艦だと判明しましたが、水深45mでその巨大な沈没船をじっく調査するのは至難の業でした・・・。
というのも契約しているタンク屋から通常手に入るタンクはせいぜい10Lタンク。
ダイコンでさえ、まだガイドやイントラ誰しもが持っている時代ではありませんでした・・・。
かろうじて私は比較的早くから持っていたほうで、オーストラリア時代に投げ出しのお金をはたいて買っていましたが、モノは初代のUWATEC アラジンプロでした・・・。
今ではもう骨董品の部類に入るのかもしれません・・・。
しかしそんなダイコンを持ってさえいても、夢中になって潜り続けていてそのまま深度下でNDLが過ぎると、今度は減圧停止水深と停止時間は表示されますが、結局当時のダイコンですから今のダイコンのような、減圧ダイブでその他に必要な当たり前の機能がないので、最初の停止深度は表示されるものの、その次やその先がその時点から何mであとどれくらい停止すればいいのか、先が全然分からないので、減圧を全てこなして水面に戻れるまでのトータル時間や、そもそも自分の正確なエアー消費量すらも知らないのですから、エアーが持つのかどうかなども行き当たりばったり・・・。
実際エモンズを発見したその当初は、その沈没船がエモンズだと解明される前の調査ダイブで、既に米軍基地のアメリカ人ダイバーが2名減圧症になってしまいましたし、他のショップの日本人イントラガイドは、「そのポイントに潜ると減圧背負うになるぞ!」と、そこに潜ること自体だけで減圧症に自動的になると信じていた連中もいたほどです・・・。
結局今の様にPCやダイコン自体でシュミレーションやダイブ計画が立てられなかったので、危険極まりないイケイケダイブをしていたわけです・・・。
ある日は、12mの減圧停止の途中にいよいよエアーが空っぽになりそうなので、その先の停止深度と停止時間を無視するしかなく、慌てて5m付近に船からぶら下げていたスペアタンクまでかなり勢いよく浮上して飛びつき、再び減圧停止を始めるのですが、アラジンプロはまだ終了していない深度にもどれと矢印をただ下方向に出すので、思い切ってそのスペアタンクを小脇に抱えて、また12mまで戻ろうかと思ったのですが、船上からロープでぶら下げたスペアタンクに結び付けたロープの縛り方ががっちり縛り過ぎていて外れず、結局5m付近から離れることは出来ませんでした・・・。
相変わらずダイコンはピーピー下向きに矢印を表示するだけで、結局今いる5mで後どれくらい停止していればいいのか分からないのです・・・。
そのうち潮が激しく流れ出してきて、スペアタンクとそのロープにつかまっていると、流れでどんどん限りなく水面の方に持ち上げられていってしまい、結局水深2mまできてしまいます・・・。
私はもう訳の分からなくなった減圧停止なんかいっそのこと諦めて、水面に上がることにしました・・・。
しかし不安でしたねー・・・。
その晩は念のために酒を控え、風呂も入らず兎に角不安な一晩を過ごしましたが、幸運なことにどうやら減圧症は発症せずにすみました・・・。
しかしその日のダイブは、単にラッキーな1日だっただけに過ぎず、今後もそうとばかりはいかないだろう・・・。
安全性を考えたらやっぱりちゃんとしたスキルと知識、そして正確な減圧ダイビングというものを身につけないと、いずれ死んでしまうと思いました・・・。
そして色々ツテをあたって探し出したインストラクターが、当時、伊豆を拠点に東京の新橋でショップをやっていた元IANTD代表のTさんでした。
それから私はしばらく何度か東京伊豆に改めて生徒としてテクニカルダイビングを教わりに出かけるようになったのでした・・・。
アサヒセンスイ
http://asahi-scuba.jp
Posted by TAKEちゃん at 18:53│Comments(0)
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