2011年07月07日

水中の気になる "木" ・・・

恩納村のポイント "ホーシュー" と言えば、今では "ピグミーシードラゴン" が見れるポイントとして人気が高い・・・。

でも、なぜか僕はドロップオフの途中や、離れ根のトップなどに生えている "木"が毎回気になって仕方ない・・・。

水中に"木"が生えている・・・???

水中の気になる 木 ・・・

そう!水深24~25m付近の岩肌のところどころに木が生えているんですよ・・・。

正確には、"残っている"と言ったほうがいいのだろうが、過去そこに樹木が自生していた痕跡がしっかりと水中に残っているんですね・・・。

当然、水の中で木が育つわけはないので、現在我々が喜んで潜っているそのポイント "ホーシュー" は、太古の昔、陸地だったという証拠なのです・・・。

はじめは、お客さんもサンゴの残りじゃないかと疑っていたんですが、触ってみると今でもしっかりと 木っぽい"しなり" もあって、幹の根元部分が今でもしっかり残っているところが何ヶ所かで見ることが出来ます。

はじめは確かに不思議に思いました・・・。

だってそれまでは、木材は水中では腐ってなくなってしまうものだと勝手に思い込んでいたのですから・・・。

でも、よくよく考えてみたら数百年前に沈没した木造船の残骸や船体の一部などが、今でも発見されたり見つかったりしているのも確かだし、思い出してみたら、自分でも直接300年前の木の机やタンスの引き出しの様なものを水中で見たことを思い出したり・・・。

そんなこんなで調べてみたら、条件さえ合えば、水中でも木は腐らない事を改めて知りました・・・。


話は変わって・・・、辺戸のエアードームなどは、かつて琉球大学の木村教授が、嘘か真か、約2万年前にこの洞窟で人間が暮らしていた痕跡があるとしてメディアに発表していたが、確かに鍾乳石の洞窟は水中では形成されない為、そこがかつて陸上だったことを証明する一つの手がかりとなる・・・。

恩納村エリアにも、水深は違えど、そんな水中鍾乳洞が結構存在する。

しかし水中鍾乳洞自体から、そこが何年前には陸上だったと科学的に明らかに証明する手法というものは存在するのだろうか?

そっちの方は詳しくないので全く分らないのだが、例えば石筍の長さから逆算するとか・・・?

しかし、潜るたび僕が必ず確認してしまう、その水中の "木" などを、現代の科学的測定法として用いられる「炭素年代測定法」などを使って測定したら、恐らくかなりの確立ではっきりと自生していた年代などが割り出せるかと思う。

その場所の水深がはっきりしているのだから、結局何年かかって現在の海抜まで上がっただの、木の位置からの水深を基準として、そこから洞窟Aは何m下だから約何年頃までは陸地だったとか、何m上の洞窟Bは何年後に水没しただとか測定できるんじゃないかと思うのだが・・・。

素人考えだからこれ以上思いつかないが、きっと専門分野ではそこから広がるであろう科学的分析からの可能性の限界は、もしかしたら無限大に広がるのかもしれない・・・。

もしかしたら、近い将来、あの水中で見つけた気になる "木" の存在から、琉球列島誕生の真相なんかまで解明されていったら凄いよなー・・・。

ダイビング中、大人気のピグミーシードラゴンを横目に、水中で何だかよく判らない木を眺めてそんな妄想を繰り広げている私は非常に残念で奇特なガイドダイバーなんだと自分でも思います・・・。



O2DIVE OKINAWA/旭潜水技研
http://www7.ocn.ne.jp/~o2dive



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Posted by TAKEちゃん at 14:22│Comments(0)ダイビング全般
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