2009年10月30日

テストダイブ

今日は私のリブリーザーユニットのテストデータ取りで、知人のインストラクターに1ダイブ付き合ってもらいました。
※リブリーザーはCCRとも言いますが、Closed Circuit Rebreather の略語です。

テストダイブ

CCRは掃除機のようなホースを咥え、呼吸する気体がその中をぐるぐる回って閉鎖回路として呼吸するものです。
わかりやすく言うなら、昔し悪ガキがシンナー吸う時、ビニール袋を口に当ててその中のシンナーをスーハースーハー吸っていた、あれと同じようなものです・・・・?
なので一般的には「泡が外に出ないダイビングユニット」という触れ込みでご存知ある方もいるかと思います。

ですが、袋の中の空気をスーハースーハーずっと呼吸していると、体に必要な酸素はドンドン代謝されて無くなっていくのに対して、排出した二酸化炭素は袋の中に溜まる一方・・・。
そしてまたその二酸化炭素を吸う・・・。
これを繰り返していると終いには二酸化炭素ばっかりになって二酸化炭素中毒になっていくわけです。

これではダイビングが続けられないので、CCRのユニットの回路内中には二酸化炭素の吸収剤が入っていて、呼吸するたび二酸化炭素をそこで取り除き、代謝でなくなった分の酸素は、酸素センサーで感知して酸素ボンベから毎回シュッと足すわけです。

これが常に繰り返され正常な呼吸ガスを回路内で維持する仕組みなのです。

ですが、この二酸化炭素の吸収剤にも吸着限界があり、製造メーカーなどから指定されている許容時間と保管方法を無視すると、やっぱり二酸化炭素中毒になりシンナー少年と同じようにフラフラ・・・パタン・・・と意識を失ってしまうわけです。

またそれらは電気で作動するので、バッテリーの問題もあります。

そんなこんなで、安全性を確保する上で最も重要な消耗品のテストをしてきたわけです。
一瞬ヒヤッとした場面はありましたが、少し貴重なデータが揃いました!

テストダイブ

途中、水中ですれ違ったFUNダイバーが、並んで泳ぐ我々のあまりにもウキまくっている格好にびっくりしたのか、慌てて戻ってきてカメラでパシパシ撮られまくりです!

こちらも調子に乗って、ピース!とかやっちゃてその気になりましたが、そのダイバーは中身の我々がおじさん達とは知る由もないでしょう・・・。

ごめんねー!水中での外見は派手で格好良く見えるかもしれないけどねー・・・・。

台風21号の影響も出始めていたそんな今日のダイビングでした!

テストダイブ




O2DIVE OKINAWA/旭潜水技研
http://www7.ocn.ne.jp/~o2dive


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この記事へのコメント
タンクの大きさやディメンションの都合もあるのですが、O2ptimaってメガロドンと比べると思った以上に大きいですね。
ただ横幅がないので水中の取り回しで不都合を感じたことはないのですが。

私もちょくちょく見ず知らずの人に写真撮られています、ゴーストバスターズやザク、ガンキャノンなどと言われて・・・

ヒヤッとした経験、テキストなどで症状の予兆として取り上げられている感覚も実際に身に降りかかることが今のところないためいまひとつピンと来ないところがあります。あっても困るのですが・・・
実際に起こったとしてもDIVAの警告で気づいて、体感する前に対処してしまうのだろうと思います。
こういったナマのトラブル体感(コントロール下の)を教えてもらえると非常に役に立ちそうです。

おつかれさまでした。
Posted by ちとせあめ at 2009年10月31日 22:55
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役立つ生情報、また改めてお伝えしますね!

やっぱり安全ダイビングが一番ですね!


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Posted by TAKE at 2009年11月02日 08:55
なるほど

つまりCCRは海の不良orヤン○ーってところですね。残念なのはオヤジ(失礼!)にならないと高価なおもちゃ過ぎて吸えないところです。

さて、確かに見た目メガロドンの方がコンパクトなんですね。できれば、メガロドンとO2ptimaの長所や短所、特性等も教えてください。やはりCCR見ると来年のプランに若干迷いが入ります。
Posted by せらぴぃー at 2009年11月04日 11:02
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はいさい!

海の不良です!

残念ながら私はMegを使った事がないので実体験からお伝えする事はできないのですが、聞いてる限りではハンドセットのセットポイントにはオートがないので水深や状況に応じてその都度マニュアルでセットポイントを変えていかなきゃならないとの事。akaはオートとマニュアル両方使えます。
またMegはバッテリー室がキャニスター内にあってスイッチのオンオフにいちいちキャニスターの蓋を開けなければならないのが面倒くさいと、画像のオーナーは言ってました。
akaはキャニスター内にバッテリー室を設けず、全てハンドセットに設けられています。
なのでMegに比べるとハンドセットが少々ゴッツイですね。

構造上、akaは縦長、Megは横幅といった感じでしょうか。
陸上で並べてみると特にそう感じますが、水中で背負っている姿を見る限り、特別大きさの違いを感じる事はないような・・・。

使った事ないので、Megのデメリットまでは正直まだよく分かりません。
ですが、全てのCCRユニットには開発コンセプトとなるそれぞれの「核」があり、それぞれにメリットデメリットがあることは間違いないですね。
例えば、akaの場合ですと、ループ内にバッテリー室があると水が進入した際に全てのコントロールがダウンする事を避ける為にバッテリー室をループ内から切り離してますし、その使用されるバッテリーも誰でもが手軽に手に入る1.5Vのアルカリ単三乾電池から3.6Vのリチウム電池まで幅を持たせています。
スクラバーに関しても、誰でもが間違いなくセットしやすいようにパック形になっているので手早く簡単でしかも安全です。
ですが、その分割高で、毎ダイブの運用コストが高くつくのが最大のネックです!

どれにも一長一短があると思うので、自分が「いい!」と思えるものでいいんじゃないでしょうか!

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Posted by TAKE at 2009年11月04日 11:59
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