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2009年06月14日

新事実の検証へ・・・!

ここ数年、エモンズにエントリーするダイブショップが増えている。

僕個人としては、少しでも多くの若い方が、過去最悪であった戦争の生々しさの爪あとを、エモンズから学び取って日常に役立ててもらいたいと願っています・・・。

沖縄は綺麗なサンゴ礁、トロピカルな魚達、青く透き通る素敵な海・・・、だけではないと言うこと!

64年前までは、沖縄だけではない、実に世界を巻き込んだとても苦しく悲しい海だったことを再認識して記憶して欲しいと切に願います。


僕は2000年のエモンズ発見以来、色々な資料や取材を通して自分なりにエモンズを調査してきました。
そして微力ながら「海底戦跡保全調査会」なるものも旗揚げして、何とか後世へエモンズを戦跡として残すべきと活動しています。

エモンズを単にWreckと捉えるのではなく、「戦跡」として見た場合、その船舶が沈没に至るまでの経緯はとても重要なことです。

まずそれぞれのゲストがどのように説明を受けているのかまではわかりませんが、他のダイブショップでの認識の多くは、エモンズは現在沈んでいる正にあそこで日本の特攻攻撃を受けて沈んだと勘違いしていること。

エモンズは元々伊江島沖で5機の特攻機が命中し致命的ダメージを受けて航行不能となったと言うこと。
決して5機からだけの特攻攻撃を受けたというのではなく、日本本土を飛び立った340機以上の特攻機の特攻攻撃をかけられた中からその内5機が命中したという違いです。
そして航行不能となったエモンズは一晩かけてドリフトし、翌朝明け方古宇利島の目の前に漂流してきたのです。
そこでビーチに漂着してしまう前にと、友軍艦によって打ち込まれて現在の場所に海没処分になったといういきさつです。

エモンズ発見当初、以上のような経緯まではまだ知らなかったことで、と言うことは周辺に特攻機が少なくとも5機は沈んでいるはずだと思い込んでいました。
また誰がはじめに言い出したのか・・・、「近くにゼロ戦が落ちてるそうだ」と言う根拠のない噂も一時期出回りました。
しかしその後、正式にアメリカ国防省からも資料を取り寄せて調べた結果、まずエモンズは伊江島沖で攻撃を受けたことがわかりました。
すなわち現在の古宇利島のあの周辺に、物理的に特攻機が落ちているわけがないと言うことも判明したのです・・・。

エモンズのポイントは水深が深い為、きっと窒素酔いかレック自体に知識のない者が、周辺に落ちているソナーブイか、折れて逆立ちしているラダーを事前の思い込みから特攻機の翼と勘違いしてそう言ったのではないかと言うことで、周辺の特攻機説はいつしか誰も口にしなくなりました・・・・。

そして当然最前線で最も深く調査している僕自身もそう信じていました・・・・。

ところが、それを覆す事実が最近友人によって発見されました!

なんと特攻機はあったのです・・・・!

いや、まだ確証は取れていないのでそう決め付けるのはまだ早い・・・。

ただ僕は資料や報告書などの物理的事実と、勝手な思い込みから想定できる「一つの可能性」というものをすっかり見逃していました・・・・。

特攻機は特攻後、何もバラバラになって海に悲しく散っていっただけではないのです・・・!

特攻した船体にそのまま特攻機自体や一部のパーツが乗っかったまま、引っかかったまま、抱いたまま・・・、という事は十分考えられる事なのです。

もしエモンズに特攻した特攻機の内1機が、一部でもそのままエモンズに乗っかったまま伊江島沖から現ポイントまで流れてきたとしたら・・・、十分考えられる事だったのです!

資料から、そのときエモンズの艦上では大火災が起こって正に火の海だったそうです。
多くの米兵もその時エモンズの艦上で戦死し、残った兵隊で消火活動に追われ、更に上空からの攻撃に応戦する、そんな状況の中で、いくら敵機であっても艦上に乗っかったか引っかかった特攻機など気にしていられる状況ではなかったのではないだろうか・・・。

また、その後どの道海没処分にするのだからと、時間や労力的にも艦上に乗っかったままの敵機もろとも合理的に沈めたと考えても少しもおかしくない。

機体自体はもうなくなっているという・・・。
エンジンと折れたプロペラのセンターが残っているそうだ。

このエンジンを調べればすべてが解決する!

アメリカ国防省の資料やデータにも載っていない新しい過去の事実、戦史を自分達の手で記載できる!

そしてこれが本当に日本のものだったとしたら、今まではアメリカ兵に対してだけの追悼慰霊祭を行ってきたけど、今後は特攻で亡くなった日本兵に対しての慰霊祭もそこで合同で行うことが出来る。

とても使命感を感じる・・・。

エモンズを利用する他のショップガイドの方も、これからは「伝えるダイビング」を是非取り入れて欲しいと考えます。
少しでも感慨深い、胸に残るようなダイビングシーンを提供してあげてください!

まだまだエモンズ調査終わらないようです・・・!




O2DIVE OKINAWA/旭潜水技研
hrttp://www7.ocn.ne.jp/~o2dive


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Posted by TAKEちゃん at 12:57│Comments(0)エモンズ
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