2008年07月06日

レックポイント争奪戦!

つい先日、ある漁師によって新しいレックが発見されました。

新しく発見といっても、本当は30年も前からその存在をその漁師は知っていたそうなのですが、メチャメチャ魚が釣れる絶好の漁場でもあったため他人には一切存在と場所を内緒にしてきたそうです。
しかしそんなレックの存在をついに先日「慰霊の日」にあわせて公に発表したのでした。

レックポイント争奪戦! レックポイント争奪戦!

沈んでいる船は太平洋戦争時の米軍戦車揚陸艦「LST-447」です。
本来の全長だけでいえば、北部に沈んでいるUSS Emmonsよりデカイ船です。
しかし、残されている記録によると、このLST-447もエモンズ同様、日本の特攻機が特攻攻撃をしかけ船上で大爆発!
そして撃沈された船舶の1隻でした。
LST-447は現在43mの海底で巨大なスクリューを上向きに、逆さまの状態で着底しています。
特攻爆破でボロボロになっている船体の中央から船首にかけての内部には、揚陸艦として積んでいた戦車も何台か見受けられるようで、今後の船内の調査が楽しみです。

レックポイント争奪戦! レックポイント争奪戦!

さて問題なのは、このレックポイントの事実を知ったアメリカ人ダイバーたちです。
連日漁業組合や何とか探し出した本人の携帯電話に、「ポイントを教えて欲しい」だの「連れて行け」だの大変な騒ぎとなっているようです。
その漁師はアメリカ人ダイバーのマナーとモラルの悪さもよく耳にしていることから、一貫して「No!」と断り続けているらしいです。
ポイントの詳細までを詳しく教えてしまったら、勝手にポイント自体が荒らされ遺留品は持ち去られるは、魚はいなくなってしまうはと言うことが今までの経緯からも想像できるとして懸念されているからでした。

漁師が無理ならばと、今度は県内でのレックポイントをよく知っているという噂が巡り巡って僕のところにも突然やたらとアメリカ人から電話がかかってくるようになったし、一般客を装って店内でレックダイブの話をしてきてはLST-447のポイントを聞き出そうとするアメリカ人ダイバー等も増えてきました。
特にアメリカ人ダイバー達は何とかそのホットなレックポイントにいち早く潜りたくて仕方ないのだろうけど、当時USS Emmonsの発見と公表の行い方で失敗したと感じている僕は、まずは日米問わず「県内での統一したルールと管理体制、ポイントの利用方法」などを作ってからじゃないと無闇に一般ダイバー客を連れて行かないほうがいいと思っています。
特にアメリカ人ダイバーには・・・。

そんなこんなで最近僕の周りでは現在LST-447を巡ってレックポイントの争奪戦が繰り広げられています!!!!



O2DIVE OKINAWA/旭潜水技研
http://www7.ocn.ne.jp/~o2dive


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Posted by TAKEちゃん at 12:12│Comments(8)レックダイブ
この記事へのコメント
ココも見つけて時々読ませてらっています。
テクニカルダイビングにも興味がありますが、ハードルが高いですね。
一応、DMのカードは持っていますが色々条件があるみたいで。
自前のテクニカル専用器材も持ってませんし。

で、沈船ポイントにも興味がありますが今回読ませてもらって
アメリカ人ダイバーのマナーが悪いなんてはじめて知りました。
自立してマナーがよさそうにも思ってたんですがそうでもなさそうですね。
イメージダウンです。

基本ノータッチだと私は思ってるんですが、自分がサイパンなんかに
いってゼロ戦ポイントに潜っても遺留品を持ち帰ったりするなんて
考えられないんですけどね。

困った人たちですね。
Posted by TO at 2008年07月06日 18:42
10月よろしくおねがいします!
Posted by kantoku at 2008年07月06日 23:28
世界のダイビングシーンでも基本的に日本人ダイバーは一番マナーがいいとされているようですね。
ですが、英語でのブリーフィングの場合、わからない事でもわかったふりをしてトラブルになっているケースはよく耳にします。
わからないことはわからないと、ちゃんと主張できるようになれば、尚いいのですけれどね!


監督!了解です!
Posted by TAKE at 2008年07月07日 13:53
しかしすごい世界ですね。。。

ますますテックのライセンスが欲しくなってきました。

9月に行くのでよろしくお願いします。

それまでに、ダブルとエンリッチぐらいは取っておこうと思います。
Posted by serapi- at 2008年07月09日 10:36
タケさん、

沖縄に住んでいるアメリカ人のテクニカルダイバーです。インタネットでのレックリーサーチでO2DIVEのサイトを発見してきたんです。

3年ほど前に、同様にダイビング、水中研究、レック探検などをしてる多少の友達と一緒に「沖縄水中探検者(OUE)」というグループを作ったんです。僕は軍人ではないですが、もちろん、グループが生き続けるため、ダイブに対しての熱心なアメリカ人のダイブメンバーも入っていますね。沖縄に引っ越してきたり、帰国したりしてる人たちですが、ダイブマナーとか水中に対しての熱心で満点です。

元地の日米関係を無視して、今までの存在してる日米ダイブコミューニティーが混ぜなかった理由は色々なはずですが、もちろん、言語、ベースの中のショップの存在などがありますが、これは変わってきています。

他グループ(PADI DSATなど)

ちょっと細かいですが、今までそんなに深く潜れる人は居なかったし、ご存知の通り、小さなテックニカルダイブ世界でローカルコミューニティーとも日本語でインタフェース出来なかったですので元地のダイブショップとか
Posted by ディパラ/ at 2010年05月03日 14:57
タケさん、

沖縄に住んでいるアメリカ人のテクニカルダイバーです。インタネットでのレックリーサーチでO2DIVEのサイトを発見してきたんです。

3年ほど前に、同様にダイビング、水中研究、レック探検などをしてる多少の友達と一緒に「沖縄水中探検者(OUE)」というグループを作ったんです。僕は軍人ではないですが、もちろん、グループが生き続けるため、ダイブに対しての熱心なアメリカ人のダイブメンバーも入っていますね。沖縄に引っ越してきたり、帰国したりしてる人たちですが、ダイブマナーとか水中に対しての熱心で満点です。

地元の日米関係を除いて、今までの存在してる日米ダイブコミューニティーが混ぜなかった理由は色々なはずですが、主に言語、ベースの中のダイブショップと船の存在などもありますが、これは変わってきていると思います。

他のテクニカルグループ(PADI DSATなど)も沖縄にいますが、どれだけ沖縄のダイブ店と接触しているかがはっきり分からないですね。悪いマナーのあるダイバーの存在が残念ながら、「国籍」という問題ではなくて、皆が耐えなければならないという問題です。

言えるのはうちのグループが地元のダイバーと友好を作る興味があって、琉球大学のようなグループと一緒に砂辺の遺跡、地元のレック、洞窟などの存在を確認しています。深くまで潜れる人が増える程、新しいダイブスポットの探検が増えるはず。そのように手伝ってもらえますか。

宜しくお願いします。
Posted by ディパラ at 2010年05月03日 15:17
ダブルポストでごめんね。復習できる前に書き込みボタンを押したみたい。
Posted by ディパラ at 2010年05月04日 13:49
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


こんにちはディバラさん!
書き込みありがとうございます。

とても魅力的で楽しそうな活動をしているようですね!

もしかして以前に海のどこかでお会いしてるかもしれませんね!

実際こんな狭い島ですから、本来ならばお互い技術と経験を出し合って協力して何か地域への社会貢献に関与できる活動ができることを僕も望んでいます。

もちろん今までにも小さいながらそのような活動を投げかけてきた背景は何回もありますが、残念な事にそれが継続して守られたためしがないのです。

結局いつも、好奇心と興味が勝って、最も大事な大義が失われていくんですよ・・・。

僕もディバラさんたちに協力する事は大いに賛成ですが、因みにOUEは何の為に活動しているのでしょうか?

また、その活動の目的のゴールはどこなのでしょうか?

ケーブの開拓と挑戦はともかくとしても、戦没船というレックは、あまりにも多くの命が失われているだけに単なる個人的な興味だけでアプローチするのはどうも気がひけるのです・・・。

「国籍」という問題ではないと言いますが、やはりお国柄の違う文化と歴史による染み付いた宗教概念のようなものの違いはどうしても否定できないと思いますよ。

それがクリアできればいいんですが・・・。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
Posted by TAKE at 2010年05月04日 14:53
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