
2021年06月11日
テックスクーターハンドル・レバー/左右両側仕様 製作完成!
ファンダイブ、講習、撮影業務など含めても、私のダイビングの多くはテックスクーターが登場してきます・・・。

こんな便利で面白いアイテムを使わないなんて、日常で車を乗らないのと同じくらい今では不便さを感じます・・・。
そんな便利アイテムのテックスクーターですが、先日の水中撮影で、"もう少しこう撮りたいのにー・・・" と思っていても中々上手く思うように撮れない場面が何回もありました・・・。
その理由の一つが、この便利な手足の様に使いこなしているつもりのテックスクーターは本来大半のメーカーモデルが右手で使用するモデル仕様として作り出してきている為、走りながらの撮影で基本どうしても持つカメラは左手になり、右側方向をパーンしながら撮る際はちょっと体の向きにどうしても無理が出て撮りづらかったのです・・・。

また、長時間ただただ真直ぐ水中をクルージングしている時などは、いくらハーネスを引っ張るシステムのテックスクーターとは言え、使わない左手はただブラブラさせているだけなので逆に疲れてしまい、どこかに手を置きたくなるんですね・・・。
そんな時も、左側にハンドルグリップかあったらな~・・・と思っていました。

しかし右側にしかグリップがないその理由はちゃんとあるのですが、テックダイビングをしっかりやっている人ならその理由は説明しなくてもわかるはずですので割愛しますが、私はテックスクーターを何もテックダイビングの時だけに使っているわけではなく、本当に普通のダイビングからスノーケリングでも当たり前のアイテムのように日常から使っているので、その右手仕様が不便になる時がたまにあるのでした・・・。
特に以前使っていたCUDAシリーズまではそもそも基本設計が完全に固定された右手仕様なので、無理やり左手で持ち替えて操作しようにもレバーの位置もグリップも右側にしかなくあの長くて重い本体を操るには左手では偏ってしまいバランスをとるにも安定させるにも大変難しかったんです・・・。

しかし今のピラニアシリーズになって超小型化され軽量になって、グリップこそ右出しなのですがレバーはセンターフレームに取り付いたので、しかも前向きに付いたので、何とか左手でも操作できないわけではありませんでした。

ですが本来握るグリップはやはり右側だけなので、左で操作の場合Go Proを取り付けるマウントのところを握って操作しなければなりませんでしたので、軽快にスクーターを操りながらのカメラワークは大変難しかったのです・・・。
ふと、最近、今までなんでそんな事気が付かなかったのだろうと、両手どららでも使えるグリップとハンドル・・・だったら作ればいいんじゃない!
という事で早速作る事にしました!
設計から完成まで丸1日で完成です!
まずは軸となるハンドルバーを左右両グリップを取り付けられる1本ものの長さで計算し、遊びがなるべく出ない寸法直径を入れて3Dプリンターへ!
グリップを左右取り付ければ・・・、いい感じじゃないですか・・・!

後は、左右どちらにスイッチしても快適に操作できるためにはスイッチが肝心・・・。
そこでスイッチもセンター1本出しではなく、左右双方に伸ばした両側出しのデザインで設計・・・!
私は元々手が大きい方なので、快適に操作しながら長時間無理なく乗り続けるには、自然にグリップをを握りしめたところで指先に無理なくレバーが当たる位置にないといけません・・・。
これは個人差があるので、今回は完全に自分仕様にと寸法と計測を重ねバージョンを4まで変化させて完成させました!
Ver,1は単に左右に少し厚みを持たせてレバーを伸ばしただけなので、結果的にちょっと長さが短くて、厚みも薄かったので、グリップを握ってスイッチを指で引き上げ、そのスイッチがオンになっている状態をキープし握り続けるにはちょっと力を入れ続けなくてはならず、これでは長時間は疲れそうなのでボツ・・・!


Ver,2は、さっとグリップを握った位置でレバーに指がかかりやすい位置まで、もう5mmづつ左右に長くした事で横方向の長さはぱっちり!
握りに軽く厚みを付けるため太くしたのですが、どうせなら指をレバーに掛ける指の第二関節部分でレバーが保持出来たらより楽になるかも知れないと、第二関節にフィットさせるために三角形にしてみました!
三角の頂点の傾き角度をまずは75度で作ってみましたが、三角の頂点が第二関節にフィットする位置がわずかにズレて違っていたのと、角度が強くて逆に関節内側が痛くなってきそうなので改善が・・・。
ボツ・・・!

Ver,3は更にもう少し三角形の径自体を大きくし頂点の角度度を緩やかに太く丸くして、傾き角度をを80度に変更してみました。
取り付けてみて握ってみたところいいじゃないですかー・・・Very Good !
本当に丁度いい感じです!
OKです・・・!
わずかVer,3でほぼ完成しました!
しかしこれはあくまでも基本形が出来ただけなので、更にそこにちょっとしたデザインと機能を付けたくなります・・・。
左右に伸ばしたレバーに強度が落ちない程度に肉抜き穴を・・・。

そして指の第二関節がかかる三角形の頂点に滑り止めの溝ラインを・・・。
という事でVer,4でレバースイッチはひとまず完成としました!

そして両側に左右どちらでも握れて長時間握っていても疲れないエルゴグリップを装着して完成!
早速明日テストがてら実際に水中で走らせてGo Proカメラも回して撮影してきますね・・・!

ですがきっと、現時点で良しとしても実際使うとまたあれやこれやと改良点が出てくるはずです・・・!
こういったのって本当エンドレスですね・・・。
楽しいですけど・・・!
アサヒセンスイ
http://asahi-scuba.jp
こんな便利で面白いアイテムを使わないなんて、日常で車を乗らないのと同じくらい今では不便さを感じます・・・。
そんな便利アイテムのテックスクーターですが、先日の水中撮影で、"もう少しこう撮りたいのにー・・・" と思っていても中々上手く思うように撮れない場面が何回もありました・・・。
その理由の一つが、この便利な手足の様に使いこなしているつもりのテックスクーターは本来大半のメーカーモデルが右手で使用するモデル仕様として作り出してきている為、走りながらの撮影で基本どうしても持つカメラは左手になり、右側方向をパーンしながら撮る際はちょっと体の向きにどうしても無理が出て撮りづらかったのです・・・。
また、長時間ただただ真直ぐ水中をクルージングしている時などは、いくらハーネスを引っ張るシステムのテックスクーターとは言え、使わない左手はただブラブラさせているだけなので逆に疲れてしまい、どこかに手を置きたくなるんですね・・・。
そんな時も、左側にハンドルグリップかあったらな~・・・と思っていました。
しかし右側にしかグリップがないその理由はちゃんとあるのですが、テックダイビングをしっかりやっている人ならその理由は説明しなくてもわかるはずですので割愛しますが、私はテックスクーターを何もテックダイビングの時だけに使っているわけではなく、本当に普通のダイビングからスノーケリングでも当たり前のアイテムのように日常から使っているので、その右手仕様が不便になる時がたまにあるのでした・・・。
特に以前使っていたCUDAシリーズまではそもそも基本設計が完全に固定された右手仕様なので、無理やり左手で持ち替えて操作しようにもレバーの位置もグリップも右側にしかなくあの長くて重い本体を操るには左手では偏ってしまいバランスをとるにも安定させるにも大変難しかったんです・・・。
しかし今のピラニアシリーズになって超小型化され軽量になって、グリップこそ右出しなのですがレバーはセンターフレームに取り付いたので、しかも前向きに付いたので、何とか左手でも操作できないわけではありませんでした。
ですが本来握るグリップはやはり右側だけなので、左で操作の場合Go Proを取り付けるマウントのところを握って操作しなければなりませんでしたので、軽快にスクーターを操りながらのカメラワークは大変難しかったのです・・・。
ふと、最近、今までなんでそんな事気が付かなかったのだろうと、両手どららでも使えるグリップとハンドル・・・だったら作ればいいんじゃない!
という事で早速作る事にしました!
設計から完成まで丸1日で完成です!
まずは軸となるハンドルバーを左右両グリップを取り付けられる1本ものの長さで計算し、遊びがなるべく出ない寸法直径を入れて3Dプリンターへ!
グリップを左右取り付ければ・・・、いい感じじゃないですか・・・!
後は、左右どちらにスイッチしても快適に操作できるためにはスイッチが肝心・・・。
そこでスイッチもセンター1本出しではなく、左右双方に伸ばした両側出しのデザインで設計・・・!
私は元々手が大きい方なので、快適に操作しながら長時間無理なく乗り続けるには、自然にグリップをを握りしめたところで指先に無理なくレバーが当たる位置にないといけません・・・。
これは個人差があるので、今回は完全に自分仕様にと寸法と計測を重ねバージョンを4まで変化させて完成させました!
Ver,1は単に左右に少し厚みを持たせてレバーを伸ばしただけなので、結果的にちょっと長さが短くて、厚みも薄かったので、グリップを握ってスイッチを指で引き上げ、そのスイッチがオンになっている状態をキープし握り続けるにはちょっと力を入れ続けなくてはならず、これでは長時間は疲れそうなのでボツ・・・!
Ver,2は、さっとグリップを握った位置でレバーに指がかかりやすい位置まで、もう5mmづつ左右に長くした事で横方向の長さはぱっちり!
握りに軽く厚みを付けるため太くしたのですが、どうせなら指をレバーに掛ける指の第二関節部分でレバーが保持出来たらより楽になるかも知れないと、第二関節にフィットさせるために三角形にしてみました!
三角の頂点の傾き角度をまずは75度で作ってみましたが、三角の頂点が第二関節にフィットする位置がわずかにズレて違っていたのと、角度が強くて逆に関節内側が痛くなってきそうなので改善が・・・。
ボツ・・・!
Ver,3は更にもう少し三角形の径自体を大きくし頂点の角度度を緩やかに太く丸くして、傾き角度をを80度に変更してみました。
取り付けてみて握ってみたところいいじゃないですかー・・・Very Good !
本当に丁度いい感じです!
OKです・・・!
わずかVer,3でほぼ完成しました!
しかしこれはあくまでも基本形が出来ただけなので、更にそこにちょっとしたデザインと機能を付けたくなります・・・。
左右に伸ばしたレバーに強度が落ちない程度に肉抜き穴を・・・。
そして指の第二関節がかかる三角形の頂点に滑り止めの溝ラインを・・・。
という事でVer,4でレバースイッチはひとまず完成としました!
そして両側に左右どちらでも握れて長時間握っていても疲れないエルゴグリップを装着して完成!
早速明日テストがてら実際に水中で走らせてGo Proカメラも回して撮影してきますね・・・!
ですがきっと、現時点で良しとしても実際使うとまたあれやこれやと改良点が出てくるはずです・・・!
こういったのって本当エンドレスですね・・・。
楽しいですけど・・・!
アサヒセンスイ
http://asahi-scuba.jp
Posted by TAKEちゃん at 19:26│Comments(0)
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