
2018年10月03日
減圧ダイビングをしたい・・・
もう随分前のことですが、FUNダイブのゲスト1名を連れてケラマで潜っていた時、そろそろ浮上を開始しようとゲストに浮上サインを出してOKを確認したところOKと帰ってきました・・・。

途中「浮上速度をゆっくりね!」というつもりで浮上しながら自分のダイコンを指さしマスクレンズに指をあてて「見て」というサインを出したところ、ゲストが怪訝そうな顔をしながらもOKと返してきたので、んっ?と思いつつもそのままゆっくり5mの安全停止位置まで上がりフロートを打ち上げて、2人でラインにつかまりながらドリフトしていました・・・。
私のダイコンでは3分間の安全停止が終わったので、ゲストにダイコンを指さし「終わった?」の意味のOKサインを確認したところ、やはりまだ怪訝そうな顔で首をかしげながら、私に自分のダイコンを見せようと差し出してきたので覗いて見てみると、ゲストのダイコンは減圧停止のモードに入っていて、3mまで浮上してあと〇〇間止まれの表示を示していました・・・。

あらっ!減圧に入っちゃってるのか!と思い、3mまで上がりなさいとゲストにサインを出して、そのままフロートのラインにつかまらせながら3mでダイコンの表示通りに減圧停止をさせてから一緒に上がったという事がありました。
船上に上がってから彼は、「ダイコンの表示が今まで見たことのない表示に変ってたから壊れたのかと思った・・・」と、表示された意味がよく分かっていなかっと話してました・・・。
結構沖縄であっちこっちセルフで潜っていたようで、それなりの経験を積んでいたと言っていたのにダイコンの減圧表示や減圧停止の意味がよく理解できていなかったという現実に当時驚いたことをよーく覚えています・・・。

確かにあの頃はダイブコンピューターがどんどん普及していった時代で、更に種類もメーカーもどんどん増えていって価格も安価になってきて誰でもが買い求めやすくになってきた時代でした・・・。
都会のダイビングショップさんでは、さぁー!とばかりにダイコンはマストアイテムとし、ダイビングの講習参加ではまるで買わないと講習に入れないとばかりに買わされた方たちも多いみたいで、と言っても販売後にしっかりとした使い方すら誰も教えてくれず、まるで何かのパスポートのようにとりあえず腕にはめているだけで、画面の中は一体何を表示しているのかさえ解らないというお客さんも多かったのも確かでした・・・。

私が初めてダイブコンピューターを買ったのは25~6年前で、今ではもう骨董品と言われてしまうような品になりましたが、当時スイス製でUWATECというメーカーが出していた、初代のALADIN PROというモデルのモノでした。
当時一般的に手に入れること出来たのはそのALADINくらいで、それ以外には海外ダイバーにはもうメジャーだったのかも知れませんが、日本人ダイバーの中では超マニアックな製品としてPHOENIX(フェニックス)やCOCHRAN(コクラン)と言う、今では誰も知らないようなテックダイバーご用達みたいな特殊なダイブコンピューターはあったみたいですが、どこで買えるのかすらもわからない時代でした・・・。

その後すぐに、フィンランド製のSUUNTOのフュージョンというのが発売されてきて、その後一世を風靡し始めましたが、それでもとにかく価格は高くて、手にできるダイバーはまだ一部だけだったのではないでしょうか・・・。
普通は皆、ダイブテーブルで潜っていましたから・・・。
当時はほとんどそれしか出回っていなくて一般ではそれくらいしか手に入らなかったと思います・・・。
画面表示は固定で、画面の四隅に最低限の表示が出るだけの単一ガスのみのモノでした・・・。
当時オーストラリアでまだバリバリ20代の現役インストラクターでしたが、その時すでにこの業界で長く続けていく為には絶対体を守らないといけないと真剣に思っていた私は、決死の思いで誰よりもいち早く大枚をはたいてそのALADIN PROを買ったのが最初でした・・・。
確か、当時の価格で日本円にして約¥150,000-位じゃなかったかなー・・・。
未だ持っていますけどね・・・!
確かに日本のダイビングスタイルでは、ガイドに付いていく潜り方で、エントリーからエキジットまで見るもの、辿るコース、水深、潜水時間まで全て導いて管理してくれるのだから、腕にはめたダイコンなど見る必要もないのかもしれません・・・。
ログ付けの時だけ、記録されたデータだけをまじまじと見ているような気がいたします・・・。
なのでその一件があってから、自分が講習から教えて来た生徒以外で受け入れる一般のファンダイバーゲストのスキルは最初からはあまり信用しなくなりました・・・。
その後、PADIのオフィスに直接クレーム兼進言したのです・・・。
実際の現場環境では、減圧を出してしまうようなダイビングポイントは山のようにあり、減圧モードの表示されるダイビングコンピューターも売られていて誰でも買えて、講習を受けるショップではダイコンをマストアイテムと言って購入を勧めておき、いざ認定を受けてファンダイビングに出かけて減圧モードになってしまったのに、表示や状況がわからずそのまま浮上して→病院・・・じゃぁすまないぞ・・・っと・・・。

基礎コースでは教えられないとしても、せめて任意で参加できるようなスペシャルティーコースでも作って「減圧ダイビング」が何ぞやという事をダイコンの使い方と共に教えた方が良いと・・・!
保険契約の条件観点からそれは出来ないとの回答・・・。
なので、私は更なる水中への好奇心と活動の広がりの為にと、そしてなにわともあれ自分の体を守るために、テクニカルダイビングと言う減圧ダイビングが大前提のダイビングスタイルを手に入れるしかなかったのでした・・・。
当時はまだ、DSAT(PADI)のテクニカル部門がなかった時代でしたので、一旦PADIから離れアメリカのテクニカルの専門団体で教わり講習を受けて身に着けました・・・。
西暦2000年、USS Emmonsが45mの海底で発見されてまだ間もない頃、米軍のアメリカ人ダイバーとまだポイント争いしていた頃、奴らは排他的にしたかったのか、「ここは深くて危険だから潜らない方が良い!潜ると減圧症になるぞ!仲間はもう2人減圧症になっている!」と言って脅かそうとしていた事を覚えていますが、僕にしてみたら「ここが深いから減圧症になったんじゃなくて、要はそいつが減圧に失敗したんだろ!ダイビングが下手クソだったんだろ!」と言い返していたのも覚えています・・・。
初めてダイブコンピューターを手にしてから25年くらい、本格的に減圧ダイビングを始めてから20年近く経ちましたが、結局一度も減圧症は発症していません・・・。
確かにギリギリ危ない時も何度もありましたが、減圧ダイビングを知ると、別の角度からのリカバリー方法も知ることになるので、ある意味バックアップスタンスも持つことが出来るので有功になっています。

今では、更に安価に・・・、また超高性能で減圧ダイビング大前提のダイコンが誰でもいつでも買える手に入る時代になりました・・・。
だからこそ、ちゃんと製品の使い方ともう少し具体的な知識と正確なスキルを身に着けないと楽しみが長続きできなくなると思います・・・。
楽しい楽しい!面白い面白い!なんとかなるさー!だけでは限界があるんです!
我々はずっーとプールの中だけでダイビングしているわけではないのですからねー・・・・。
今回なんでこんな書き込みをしているのかと言うと、最近少しづつですが、あんなに大げさなテクニカルダイビングにはさほど興味はないけれど、ちゃんと減圧というものは学びたい、そしてプラスαのテクニックは身に着けて通常のダイビングを拡張させたいという方が確実に増えて当方の講習が忙しくなってきたからです・・・。
以前から私の言っていた、「ライトテック」のようなスタンスの反応が今頃出てきたという事でしょうか・・・?
10月はそんな方達の講習でびっしりだったのですが、なんと台風24号・・・続けて25号・・・で延期延期・・・・。
寒くなっちゃうなーこの先・・・。
旭潜水技研
http://asahi-scuba.jp

途中「浮上速度をゆっくりね!」というつもりで浮上しながら自分のダイコンを指さしマスクレンズに指をあてて「見て」というサインを出したところ、ゲストが怪訝そうな顔をしながらもOKと返してきたので、んっ?と思いつつもそのままゆっくり5mの安全停止位置まで上がりフロートを打ち上げて、2人でラインにつかまりながらドリフトしていました・・・。
私のダイコンでは3分間の安全停止が終わったので、ゲストにダイコンを指さし「終わった?」の意味のOKサインを確認したところ、やはりまだ怪訝そうな顔で首をかしげながら、私に自分のダイコンを見せようと差し出してきたので覗いて見てみると、ゲストのダイコンは減圧停止のモードに入っていて、3mまで浮上してあと〇〇間止まれの表示を示していました・・・。
あらっ!減圧に入っちゃってるのか!と思い、3mまで上がりなさいとゲストにサインを出して、そのままフロートのラインにつかまらせながら3mでダイコンの表示通りに減圧停止をさせてから一緒に上がったという事がありました。
船上に上がってから彼は、「ダイコンの表示が今まで見たことのない表示に変ってたから壊れたのかと思った・・・」と、表示された意味がよく分かっていなかっと話してました・・・。
結構沖縄であっちこっちセルフで潜っていたようで、それなりの経験を積んでいたと言っていたのにダイコンの減圧表示や減圧停止の意味がよく理解できていなかったという現実に当時驚いたことをよーく覚えています・・・。
確かにあの頃はダイブコンピューターがどんどん普及していった時代で、更に種類もメーカーもどんどん増えていって価格も安価になってきて誰でもが買い求めやすくになってきた時代でした・・・。
都会のダイビングショップさんでは、さぁー!とばかりにダイコンはマストアイテムとし、ダイビングの講習参加ではまるで買わないと講習に入れないとばかりに買わされた方たちも多いみたいで、と言っても販売後にしっかりとした使い方すら誰も教えてくれず、まるで何かのパスポートのようにとりあえず腕にはめているだけで、画面の中は一体何を表示しているのかさえ解らないというお客さんも多かったのも確かでした・・・。

私が初めてダイブコンピューターを買ったのは25~6年前で、今ではもう骨董品と言われてしまうような品になりましたが、当時スイス製でUWATECというメーカーが出していた、初代のALADIN PROというモデルのモノでした。
当時一般的に手に入れること出来たのはそのALADINくらいで、それ以外には海外ダイバーにはもうメジャーだったのかも知れませんが、日本人ダイバーの中では超マニアックな製品としてPHOENIX(フェニックス)やCOCHRAN(コクラン)と言う、今では誰も知らないようなテックダイバーご用達みたいな特殊なダイブコンピューターはあったみたいですが、どこで買えるのかすらもわからない時代でした・・・。

その後すぐに、フィンランド製のSUUNTOのフュージョンというのが発売されてきて、その後一世を風靡し始めましたが、それでもとにかく価格は高くて、手にできるダイバーはまだ一部だけだったのではないでしょうか・・・。
普通は皆、ダイブテーブルで潜っていましたから・・・。
当時はほとんどそれしか出回っていなくて一般ではそれくらいしか手に入らなかったと思います・・・。
画面表示は固定で、画面の四隅に最低限の表示が出るだけの単一ガスのみのモノでした・・・。
当時オーストラリアでまだバリバリ20代の現役インストラクターでしたが、その時すでにこの業界で長く続けていく為には絶対体を守らないといけないと真剣に思っていた私は、決死の思いで誰よりもいち早く大枚をはたいてそのALADIN PROを買ったのが最初でした・・・。
確か、当時の価格で日本円にして約¥150,000-位じゃなかったかなー・・・。
未だ持っていますけどね・・・!
確かに日本のダイビングスタイルでは、ガイドに付いていく潜り方で、エントリーからエキジットまで見るもの、辿るコース、水深、潜水時間まで全て導いて管理してくれるのだから、腕にはめたダイコンなど見る必要もないのかもしれません・・・。
ログ付けの時だけ、記録されたデータだけをまじまじと見ているような気がいたします・・・。
なのでその一件があってから、自分が講習から教えて来た生徒以外で受け入れる一般のファンダイバーゲストのスキルは最初からはあまり信用しなくなりました・・・。
その後、PADIのオフィスに直接クレーム兼進言したのです・・・。
実際の現場環境では、減圧を出してしまうようなダイビングポイントは山のようにあり、減圧モードの表示されるダイビングコンピューターも売られていて誰でも買えて、講習を受けるショップではダイコンをマストアイテムと言って購入を勧めておき、いざ認定を受けてファンダイビングに出かけて減圧モードになってしまったのに、表示や状況がわからずそのまま浮上して→病院・・・じゃぁすまないぞ・・・っと・・・。

基礎コースでは教えられないとしても、せめて任意で参加できるようなスペシャルティーコースでも作って「減圧ダイビング」が何ぞやという事をダイコンの使い方と共に教えた方が良いと・・・!
保険契約の条件観点からそれは出来ないとの回答・・・。
なので、私は更なる水中への好奇心と活動の広がりの為にと、そしてなにわともあれ自分の体を守るために、テクニカルダイビングと言う減圧ダイビングが大前提のダイビングスタイルを手に入れるしかなかったのでした・・・。
当時はまだ、DSAT(PADI)のテクニカル部門がなかった時代でしたので、一旦PADIから離れアメリカのテクニカルの専門団体で教わり講習を受けて身に着けました・・・。
西暦2000年、USS Emmonsが45mの海底で発見されてまだ間もない頃、米軍のアメリカ人ダイバーとまだポイント争いしていた頃、奴らは排他的にしたかったのか、「ここは深くて危険だから潜らない方が良い!潜ると減圧症になるぞ!仲間はもう2人減圧症になっている!」と言って脅かそうとしていた事を覚えていますが、僕にしてみたら「ここが深いから減圧症になったんじゃなくて、要はそいつが減圧に失敗したんだろ!ダイビングが下手クソだったんだろ!」と言い返していたのも覚えています・・・。
初めてダイブコンピューターを手にしてから25年くらい、本格的に減圧ダイビングを始めてから20年近く経ちましたが、結局一度も減圧症は発症していません・・・。
確かにギリギリ危ない時も何度もありましたが、減圧ダイビングを知ると、別の角度からのリカバリー方法も知ることになるので、ある意味バックアップスタンスも持つことが出来るので有功になっています。
今では、更に安価に・・・、また超高性能で減圧ダイビング大前提のダイコンが誰でもいつでも買える手に入る時代になりました・・・。
だからこそ、ちゃんと製品の使い方ともう少し具体的な知識と正確なスキルを身に着けないと楽しみが長続きできなくなると思います・・・。
楽しい楽しい!面白い面白い!なんとかなるさー!だけでは限界があるんです!
我々はずっーとプールの中だけでダイビングしているわけではないのですからねー・・・・。
今回なんでこんな書き込みをしているのかと言うと、最近少しづつですが、あんなに大げさなテクニカルダイビングにはさほど興味はないけれど、ちゃんと減圧というものは学びたい、そしてプラスαのテクニックは身に着けて通常のダイビングを拡張させたいという方が確実に増えて当方の講習が忙しくなってきたからです・・・。
以前から私の言っていた、「ライトテック」のようなスタンスの反応が今頃出てきたという事でしょうか・・・?
10月はそんな方達の講習でびっしりだったのですが、なんと台風24号・・・続けて25号・・・で延期延期・・・・。
寒くなっちゃうなーこの先・・・。
旭潜水技研
http://asahi-scuba.jp
Posted by TAKEちゃん at 10:58│Comments(0)
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