2022年10月20日

海底に江戸時代のお金が・・・寛永通宝・・・

私の沖縄の知人が、「これ穴が空いているから日本の古いお金かな?」・・・と、取り出した平たい円盤状のもの・・・。

どう見ても「銭」・・・。

海底に江戸時代のお金が・・・寛永通宝・・・

割れているものや緑青が浮いているものなども混在しているのですが、最初は木箱に4kgくらいびっしり入っていたみたいです・・・。

もしや銭形平次でお馴染みの江戸時代の日本のお金では・・・と思い、少し店舗に持ち帰って丁寧に洗浄してみました・・・。

すると2~3枚の円盤のものに浮かび上がってきた文字には・・・、「寛永通寶」・・・と書かれています・・・。

間違いなく幕末までの江戸時代に大和で広く使われていた古銭ですね・・・いわゆる銭です・・・。

寛永通寶でしたら古銭としての価値はまだそれほどないのですが、今から遡れば120~130年以上も昔のお金が、ここ琉球の海底に木箱ごと落ちていたという事がロマンですよねー・・・。

古いお金で思いだしたのですが、私がダイバーになってまだ日が浅かったころ、西オーストラリアの沿岸で地元のオージーと潜っていた時、砂地の上にバラバラに崩れ横たわる17世紀~18世紀頃の木造船を発見!

その沈没船の周辺の砂地も細かくチェックしていると、バディのオージーが向こうで手招きして私を呼んでいるので近寄ってみると、砂の中から明らかにコインと分かるものが沢山出てきたことがありました・・・。

それをキャッチバッグにあるだけ入れて、多分20枚前後くらいじゃなかったかな・・・、そして船に戻ってから船上で広げてみると、様々な大きさや厚みの違うコインが混ざり合っていたものを、2人で拾い上げた事を覚えています。

中にはハッキリ読めるようなエンボスでイギリスの銀貨や、その他の国の貨幣も入り混じっていたのですが、その中に1枚だけ真中に四角いであろう穴が空いているコインがあり、歯ブラシで流水で丁寧に擦って磨いてみると、かすかに「和」という文字1字だけが読めるか読めないか程度に出てきました・・・。

それ以外の文字は読めなかったのですが穴の周りに上下左右に一文字づつ、計四文字で構成されているようでした。

まだインターネットなどは全く普及していなかった時代だし、更にオーストラリアの西海岸の田舎でしたし、直ぐにそれが何なのか手軽に調べることが出来なかった時代でもあったので、勝手な記憶でその時も銭形平次の銭・・・、程度に思ってしまい持ち帰れる入れ物も箱も中かった事で、その友人のオージーに全部あげてしまいました・・・。

それから数年経って、シドニーの提携大学に海洋関係の研究できていた東海大学の研究学生と知り合い、その時ふと思い出したそのコインの事を話したら、それは「和同開珎」って書かれていたんじゃなかったのか?・・・と。

「和」だけはかろうじて読めたのですが、それ以外の文字は結局わからないまま・・・。

しかし彼が言うには、和が付く古銭だったら「和同開珎」しかないんじゃないかと・・・。

和同開珎とは、日本最古のお金です・・・。

もしあれがそうだったとしたら、凄い歴史の発見だったかもしれません・・・。

だとしたら何故日本から遠く離れたインド洋に・・・。

その多の国々のコインとごちゃ混ぜになって・・・。

多くの疑問や謎が浮かび上がりますが、そんな知識と学が無かったことに当時自己嫌悪に陥りましたが、しかしダイビングをしていてそんな事も過去にあった事を思い出しながら、またその寛永通寶をオイル付けにしたBOXに入れて冷蔵庫保管いたしました・・・。

かつては実際私自身で、近くの海の海底から坂本龍馬の時代だったであろうミニエー銃の弾を沢山見付けて拾い上げた事があります・・・。

いわゆる火縄銃の弾・・・!

https://o2dive.ti-da.net/e4302969.html

しかも新品だったのでしょう、木栓もそのままで中に火薬も入っているようで、そんな保存状態のいい貴重な歴史的な発見物も、同じくオイル漬けにして現在も手元に保管しています・・・。

今更ですが、海や海底には本当にロマンがいっぱいつまっていますね・・・。



アサヒセンスイ
http://asahi-scuba.jp



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