潜水事故は起こるべくして起こりますが・・・

TAKEちゃん

2020年03月24日 18:09


連休と言うのにダイビングボートはどこもがら~んしていたこの三連休・・・。

そんな中、久しぶりに顔を顔を見せてくれたTさん!

いつの間にか結婚されていて、TさんからKさんに苗字も変り今回は旦那様と一緒にダイビングに参加してくれました・・・。

3日間とも北部でのダイビングでしたが、朝早くからお疲れさまでした~・・・。


ところで、今から20年前のエモンズ発見当初からひたすら潜り続け調査してきて、そして途中で発見された日本の九八直協の特攻機解明や慰霊祭などにも積極的に力を注いできましたが、現場でのあまりにもルールも規律もない無法地帯のようになってしまった現状になすすべもなく、一応昨年でエモンズレックと言うダイビングには一区切りを入れる事にしました・・・。

その途端のこの2月のアメリカ人ダイバーによるエモンズレックでの潜水死亡事故・・・。

その当日、新聞に載る前に既にマスコミから連絡を貰っていましたが、正直、あ~やっぱりやったなー・・・。
というのが率直な感想でした・・・。

今まで減圧症ダイバー、エアーエンボリズムダイバー、流された漂流ダイバー、エモンズから備品を持ち帰っていく窃盗ダイバー、漁港の水道占有トラブルなどなど、常に他のポイントにはあまりない問題が次々発生していた中での死亡事故ですから、なぜこの漁港、ボート、ポイントに集まってくるダイバー達や業者がこうなるのかの問題点の "本質" を運営側が無視してコントロールできなかったことによる、起こるべくして起こった事故だったと私は思います・・・。

ダイビングはダイバーが直接水に潜ることで楽しめるレジャーですが、その楽しいダイビングの成功と成立は決してダイバーだけで成り立つものではありません・・・。

それに係わる全ての者が正しく導かれたり機能しなければ単なる危険行為にもなりかねません・・・。

過去の数々のダイビング事故をよく分析してみれば誰でもすぐわかる事でしょうが、それを "面倒" だとか "うっとうしい" とか、めったに起こらないからと敬遠するんでしょうね・・・。

まぁそんなわけで、今、現実問題、あのエモンズレックというダイビングポイントと運営されるボート上には、対策できる者と経験に裏付けられたちゃんとしたオピニオンリーダーがいない事も大きな問題点なのです・・・。

毎年毎年どんどん無法地帯状態がエスカレートしていってるように思えてなりません・・・。

75年前正にあの場所で沢山のアメリカ人が激しい戦闘の末にあそこで亡くなり、今も一部の遺骨は船内に残ったままだというところに、戦争が終結した2020年にもなった今、なぜまた新たなアメリカ人がわざわざあそこで亡くならなければならないのでしょうか・・・。

あの生々しい戦没船と言う戦争遺跡を目の当たりにする事で、一体何をあそこから読み取っているのでしょうか・・・。

本末転倒とはこういうことを言うのだろうと私は思います・・・。

こんな現場状況のままですから、今後明らかにこういった点が改善されなければ、きっと何度でもまた事故は起こるでしょう・・・。

今回事故を担当した保安庁から直接事故詳細を伺いました。

そしてその事実から当社なりに事故の原因を分析しています・・・。

その実例を少しでも今後もダイビングを安全に楽しみ続ける為の教訓としたいと思っているからです・・・。


と、警鐘は引き続き鳴らしつつ、エモンズ調査も一段落したので、私の過去の実績も活かしつつこれからは沖縄での野生のジンベエザメとの遭遇ダイビングの確立を高める調査ダイビングを既に始めています!

今後はジンベエダイブのパイオニアになれたらいいなー・・・なんて思いつつ、高確率での遭遇ツアーが組める程度まで精度を上げていきたいと狙っています!



アサヒセンスイ
http://asahi-scuba.jp

関連記事