てぃーだブログ › ★★★ アサヒセンスイの潜りと器材の日々 ★★★

2024年04月15日

Wタンクの出番なし・・・

一時期は毎日のように背負って深潜りしていたWタンク・・・。


最近ではすっかり出番が少なくなりました・・・。

組んだまま置いていても出番はしばらくなさそうなので、バラしてシングルタンクに戻しました・・・。


やっぱり14LスチールのWタンクは重いですねー・・・。

バルブも通常のKバルブに戻して、フットワークのいいシングルタンクに元通りです・・・。


そして取り外したバルブ、マニーホールド、全てバラしてOHして、次回の出動に備えます・・・。

そう言っちゃあ元も子もないけど、タンクは軽い方が良い!(笑)





アサヒセンスイ
TAKE  



2024年04月03日

津波3mの警報を受けて・・・

今朝、車の移動中に津波警報の緊急アラートが鳴り響きました・・・。



「直ちに高台に避難してください」・・・と。

信号待ちする度にスマホで詳細を見るのですが、沖縄本島に津波到達10:00 3mと・・・。

3m?・・・

嘘だろと思いましたが、どこのニュースも緊急速報で同様に伝えられています・・・。

その時は台湾沿岸で大きな地震が発生した事はまだ知らなかったのですが、兎に角水難、水害、急な救難活動に備える為、一旦店舗に立ち寄り、14LのタンクにBCとレギをセットして、その他ウエットやフィン、大型タイヤチューブの浮き輪と30mのローブ2本を玄関先にセットして準備しておき、まず様子を見にと海が見渡せる海抜30m程度の高台に一旦非難しました・・・。

場合によっては地域のダイバーとして何かしらの活動に行動をと、台風の時もそうですがまずは直ぐに飛び出せて水と戦える準備をする癖がついてます。

この片は裏に直ぐ小学校があるし近所には年寄りも多いので、災害時には直ぐに自分にできる事を直結させる為にそんな準備をしてしまいます・・・。



それで何事ともなければそれに越したことはないので、兎に角準備だけはしちゃいます。

速報では宮古島には津波第一波は到達したらしく、その後すぐに那覇に1mの津波が到達したとの事・・・。

嘉手納沖までは周り込んでこないのか・・・?

その後もしばらく様子を見ていたのですか、もう来ないだろうと思い店舗に戻りました。

私の弟家族は宮城県の仙台で暮らしています・・・。

あの時、東日本大震災で直接被災していますので、当時は沖縄から物資や水やら色々送りました・・・。

しかし道路が通行止めになっていて配送業者が現地まで入る事が出来ず、手前の街までしか運んでもらえなかったのですが、何とか現地で赤帽の配送兄ちゃん探して中間配送など無理言ってお願いしたこともありました・・・。

そして今年の正月から能登半島・・・。

あの被災地の珠洲市でも以前漁協と地元業者の協力などを得て能登半島沖で沈没船探査に沖縄から潜水調査に行ってたこともあります・・・。

それを地元石川テレビが密着で追いかけてきて放送されたこともあり、思い出深い場所の一つです。

それぞれからそんな教訓を貰っているので、今回の警報も まさか・・・なんて少しも思いませんでしたね・・・。

常に危機感は持ち続けてるつもりです・・・。

ただ心配なのは、自分の事より目の前の人助けを優先してしまう癖があるので、私の家族がいつも心配してます・・・。

でもダイバーだし、仕方ない事ですよね(笑)



アサヒセンスイ
TAKE
  


Posted by TAKEちゃん at 18:15Comments(0)器材作業潜水ダイビング器材

2024年02月11日

北風と言えばゴリラチョップなのに・・・

今日久しぶりにゴリラチョップに出向いてみました・・・。



冬 → 北風 → と言えばゴリラチョップ・・・が沖縄本島での定番中の定番だったのに、本日連休ど真ん中、晴天、ちょっと西寄りの北風でしたが水面は凪、しかし殆どダイバーはいませんでした・・・。

一体どこに行っちゃったのでしょうかね・・・?

そんな私も実際ゴリラチョップにボート以外で出かけたのは数年振り・・・。

全くいないわけではなかったのですが、ダイバーは数えるほど・・・、その他でサップをやりに来ている人たちがボートも含め数名いた程度・・・。

観光スタイルや、時代の年齢層、環境の移り変わり、経済の変化・・・等々、余暇の過ごし方や楽しみ方も確実に変わってるんですねー・・・。

なんか自分が久しぶりに行ったくせに、他にダイバーが殆どいなかったことが賑わっていた以前を思い出し何だか時代の変化を改めて感じて少しショックでした・・・。

でもそれが仕方のない時代の流れなんですね・・・。

改まって考えさせられました・・・。




アサヒセンスイ
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2024年02月03日

ドローンとニコノスV・・・!

午後から少し雨降りましたが昨日今日と沖縄ではちょっとした夏日のような気温で晴れ!



天気は良かった方ですが、風が南西でエントリー口にちょっと風波が立っていたので赤旗・・・、真栄田岬の階段エントリーは残念ながら中止!

ボートで来たダイバーのみ若干潜っていましたねー・・・。

ダイビングと言えば水中映像ですが、最近そういったアイテムを使うのに少々飽きてきました・・・。

だから最近はドローンからの空撮をメインに撮ってます!

その為にもちゃんと国家資格の免許までとったんですからねー・・・!

僕が若さ全開でまだオーストラリアで現役バリバリのイントラやっている時代は、まだ水中カメラなど持ってる人なんてほんの一握りで、、当時日本円で50万円を握りしめて一時帰国したタイミングでまるで清水の舞台から飛び降りるつもりで「ニコノスV」を池袋のヨドバシカメラに買いに行ったのが僕の最初の水中カメラでした・・・。


ニコノスV・・・知ってますか?

当時ニコンが世界に誇っていた水中専用の手動フィルムカメラです!

こんなの首からぶら下げて水中潜ってたんで゜すよ・・・(笑)、笑っちゃうでしょ!


これが当時世界で最新の水中カメラだったんですよ!

今と違って全てマニュアル操作だから、絞りからシャッタースビート、フォーカス・ピントまで全部自分でダイアル調整しながらその瞬間にシャッター切って撮影していました・・・。

フィルム時代ですから1ダイブ最大で撮れて36枚・・・、なので1枚1枚が物凄く貴重だし失敗したくないわけですよ・・・。

だから金にモノ言わせてる奴は2台持ちなんてのもあったわけです・・・合計72枚のシャッターチャンスになるわけですから・・・。

そしてフィルムですから、後でカメラを開けて中からフィルム取り出してカメラ屋さんに現像出しに持って行くわけです!


仕上り出来上がりにお目に掛かれるまでネガフィルムだったら確か2~3日だったかなー・・・。

ポジフィルムだったら1週間はかかっていたような・・・。

つまりあの時水中で撮った写真を確認できるまでに1週間前後かかってたわけ!

ようやく待って店に取りに行って確認してみると、ピンボケや露出オーバーで真っ白けだったり真っ黒けだったり・・・。

撮れているだろうと思っていた貴重な水中での瞬間がパァー・・・。

ガックリして自己反省・・・なんて、そんなダイビングでしたよ・・・。

でも楽しかったなー・・・!

今思えば不便で不自由だったからこそ、努力したり、思案したり、練習したり、待ち焦がれたり・・・。

そんな無駄みたいなもの全てが新鮮で夢中で一生懸命だったような気がします・・・。

今の子たちは可哀そうに思える時があります・・・あまりにも全てが便利過ぎて・・・。

自分の遺伝を受け継いだ息子なのに、昭和の親からしてみたらもう何もかもが宇宙人感覚ですよ・・・。

とは言っても高度経済成長期に生まれて、青春期をバブル時代で過ごした我々は違う意味では超贅沢だったんですけどね・・・(笑)

今度はもう少しダイバーで賑やかな真栄田岬空からお届けしますね!



アサヒセンスイ
  


2024年01月20日

2024年 明けましておめでとうございます!

だいぶ遅い新年のご挨拶となりましたが、元旦早々から能登半島での大地震、続いて羽田空港での飛行機衝突大事故・・・。

ローカル的には元旦から出入りしている漁協エリアでのもずく漁師の潜水死亡事故だの、1月中に規模はさほど大きくないものの数回も地震が起こっています・・・。

なんだかとてもおめでとうとは言いにくい状況の中令和六年がスタートしました・・・。

様々な環境の変化と状況変化の中で、今までの常識感を越えたこれからの在り方というものを考え直していかなければならないと痛切に感じています・・・。

以前、沖縄からツアーを組んで5~6人であの奥能登の海に潜りに行ったことがあります・・・。

寺家漁港から船を出してもらい石川テレビの密着取材も受けながら沈没船の捜索に行ったのでしたが、あの港や宿、食事処、あの時の船長さん達や地元の方達はどうなったのだろうか・・・。

正直、こんなおっさんの自分にも何か役に立てられる事はないかと災害ボランティアとして現地に飛ぼうかと考えていました・・・。

ですが今現地では火事場ドロボーやら詐欺事件だの、外からあくどい輩が次々侵入してきているという事もまた事実らしいです。

現地では人が人を頼る事も信用する事もままならず疑心暗鬼に陥ってる事でしょう・・・。

そんな最中によそ者が突然飛び込んで来たところで、かえって大きな迷惑になるのではと思い直しています・・・。

ですが、ただただじっと指をくわえたままテレビのニュースを見ているだけなのも本当にもどかしいです・・・。

被災地の皆さん!

被災された大勢の方々・・・!

明けない夜はないと信じて乗り越えて頂きたい・・・!

心から何かしら被災地の役に立ちたいと願っている私には潜水作業や水中捜索、瓦礫撤去や肉体労働、ドローンを活用して上空からの捜索や調査撮影・・・そんな事くらいでしかお役に立てる事はないかもしれませんが、もし少しでも人工や特殊性分野での人手が必要な時は是非使ってやってください・・・!

沖縄からすぐ駆けつけます!



旭潜水技研
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2023年12月30日

2023年! 本年もお世話になりました!

今年も残すところあとわずか・・・。


本年も大変お世話になりました!

来年度はまた新たな斬新的な企画を進めていきたいと思います!

来年度もまた皆様にお会いできることを心より楽しみにしています!

どうぞ良いお年をお迎えください!

ありがとうございました!




旭潜水技研
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2023年11月30日

オオハマサンゴ発見!

地球規模で地上も水温も依然とはくらべものにもならない位高くなった現在・・・。

発見しました!

オオハマサンゴ!

久しぶりりに見ましたねーこんな立派な見ごたえあるほとんど無傷のオオハマサンゴ・・・!

昔はこんな規模のオオハマサンゴ、あちこちに沢山あったんでしょうねー・・・。

ウチの新しいダイビングポイントにリストアップ致しました!







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2023年11月20日

このままじゃ怖いぞ・・・ダイビングリール!

Apeksから発売しているアセンドリール・・・。


これ販売提供時の仕方にちょっと問題ありそうだなと思いました・・・。

付け替えれば、ドラムのロック解除のレバーが右手左手用のどちらでも使用できます!・・・と謳っていますが、新品商品全て最初から左手用になって販売されています・・・。

つまり "アセンドリール" と商品名を謳っているにもかかわらずリール本体を「左手で持つ」使用になって販売されているという事です・・・。

左手で持つと、丁度の位置に親指でドラムの回転ロックを解除するレバーがあって、それを押す事でリールが放出されるようになっているのですが、このままの状態で右手で持つとロック解除のレバーが小指側に来てしまうのでレバー解除が出来ないのです・・・。


従って右手で持つ時には、一旦レバーだけじゃなくラインも全て放出してドラムも本体から取り外して回転盤も外して裏表付け替えて・・・とまぁまぁな作業を強いられます・・・。

アセンドリール・・・つまりこのリールは、ダイバーが水中からSMBやリフトバッグ、フロートなどを付けて水中から水面に打ち上げる為に主に使う為のリールという事です。

洞窟を探索する様なケーブダイビングで主に使うガイドラインリールとは使い勝手がちょっと違う形状のモノで、別に使えないわけではないですがそれぞれの特徴を反映させる商品でもあるわけです・・・。


この状態を知らないままいきなり実践的に海で使って水中からフロートを打ち上げようとしたら、途端にロック解除のレバーが見つけられないか、解除が出来ないまま浮力のついたフロートに引っ張り続けられ水面まで引き揚げられてしまう・・・という羽目になる確率が高いちょっと怖い仕様になっているリールだという事に気が付きました・・・。

文章だけ読んでイメージしていると、「じゃあラインを切ればいいのに」とか「リールから手を離せばいいのに」と理屈は言えますが、実際の環境下のダイビング最中、予期せぬ事態が突然発生してそれを短時間の中で機転の利く行動をとれる方は中々いないのが現状です・・・。

最近のメーカー商品説明の多くは、ダイビングショップやインフルエンサー的な人物がメーカーの代わりにTouTubeや動画などで解説していたり特徴を説明している事が多く、メーカーもあえてそれを利用して説明書代わりに利用しているのが現状です。


説明している人が、実践仕様に精通している人達ばかりではなく、単に「販売」が目的なので、スペック的な特徴をよさげに話すだけなので、こういった実践的な具体的な部分はわからないし伝えられないわけです・・・。

なので過去にウチから販売した方達には状況とリスクを説明し、もちろん無償で右手使用に交換作業しています・・・。

本日も1個右手仕様に交換いたしました・・・。


旭潜水技研
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2023年10月28日

ダイビングは信頼性が大切!

先日、ボート丸ごと1日チャーターして頂いたお客様から興味深いお話を頂きました・・・。


当店は小規模で運営させて頂いている事もありあまりブログの更新をマメに行っていません・・・。スミマセン・・・。

実際はもっと海で稼働はしているのですが、それら一つ一つをこまめに毎回毎回上げ切れていない・・・いちいち話題にするまでもない・・・的な言い訳で頻度が少なくなっている事は否めません・・・。

営業活動という意味では最悪ですよね・・・。

ところがところが・・・先日初めましてで来て頂いたお客様に、「よくウチを探し出せましたね?」と聞くと、物凄い膨大な県内のショップさんをリストアップしていき、ブログやSNS、HPなどほとんど全て見てチェックして、最後は直に電話をかけて応対がとてもよかったという結果として、なんとウチを選んで頂いたというご説明でした・・・。

俄かに信じがたい・・・。

言うには、毎日毎日毎回毎回こまめにSNSやブログを更新しているところは、一見活動運営が良さげに見えても何だかダイビングサービスとしての目的がズレちゃっていて「本質」に疑問を感じるから・・・、ほどほどに適度な頻度のところの方が無理をしないだろうから丁度いい!・・・というような観点でショップ選びをされたとか・・・。

ズボラさが功を成すなんて夢にも思いませんでした・・・。

そんな見方をされるお客様もいらっしゃるんだと・・・逆にもとても勉強になりました!


以前、ウチが沖縄でオープンしてから一番長く通って頂いていたリピーターゲストの方は、二十数年前はじめましての頃はヒラの一会社員だったのに、今では大きなデベロッパー会社の社長にまでなった方がいますが、この方が言うには、今でもウチをご利用して頂ける理由として「杉浦さんのとこはさ、20年以上通って送迎もしてもらってるけど、たったの1回たりとも時間に遅刻をしたことが無い事が信用と信頼に値するから・・・」と言って頂いたことがありました・・・。

経営者らしいごもっともな指摘箇所でしたが、滅茶苦茶嬉しかったですねー・・・!

今回のチャーターをしてくださったはじめましてのゲストさん、長年通ってくれている社長さんゲストさん、15年以上家族で毎年1日チャーターでご利用して頂いているとある家族ゲストさん・・・。

沢山いらっしゃいますが、ウチをご利用して頂ける方達の多くのダイビング目的や理由は、やはり「安全性」や「信頼」を核にダイビングに費やする1日の一番の本質に考えて下さってる方達ばかりなのだと今回改めて感じました・・・。

その信頼性をダイビングとは一件関係なさそうな角度から様々分析して見つけ出そうとしているんだという事が今更ながら思いました・・・。

安全で快適で信頼性が無ければ結局楽しい思い出にもならないし楽しみ切れない、いくら料金が安くても楽しい会話だったとしても珍しい魚を見せてくれたとしても、残念な結果を招くようだったら何の意味もないという、いい沖縄旅行の思い出にならない・・・という事を最も重要視されている方達が結果ウチには集まるのだと思いましたね・・・。

確かに私は昔から人を待たせるのなら、自分が待たされる方が遥かに楽だというタイプですね・・・。




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2023年10月09日

あの時の少女が・・・

こんなマスク今まで見たことありますか?


これはある日突然18歳の少女から切実なメールと相談を受け、私が5年前にその少女の為に試行錯誤で手作りで作ったマスクです・・・。

そんな5年前の切実な相談とは当時の彼女の身体的な問題で、ある脳内の病気にかかってしまったらしく、手術で頭骨内の血管にステントを埋め込み血管が縮まらないように脹らましていると言うものらしく、手術自体は成功して日常生活は何ら問題なく過ごせるようになっているとの事でしたが、それまで幼少の頃から続けてきた大好きで楽しみにしている沖縄の海での「スノーケリング」や、大学生になったら始めると決めていた「スキューバダイビング」が出来なくなってしまいそうだとの事で、ある日突然どこのどなたかもわからない女の子からの相談をメールで受けたのです・・・。

それは、自分専用のダイビングマスクは作れないだろうか?・・・という相談と訴えでした・・・。

内容はこめかみ辺りの頭骨内に埋め込んだステントに外部から衝撃や圧迫を与えてはいけないらしいのだが、マーケットに存在する全てのマスクのストラップが、装着するとどうしてもこめかみに当たってしまい内側に向かって圧迫をかけてしまうらしいのです・・・。

という事は、こめかみや頭骨に頭皮に触れないで装着できるオンリーワンのマスクを作らなればならないという事でした・・・。

それまで殆ど知られているダイビング器材の製造メーカーにも片っ端から掛け合って懇願したそうですが、全て門前払い・・・。

でも諦めずに調べて調べてついにウチに辿り着いたようでした・・・。

というのも、そのちょっと前に海人漁師の潜水マスク「旭面」を復刻製させた事が一時話題になっていて、マスコミにも取り上げられていた事からウチの存在を知ったようです・・・。

ある意味正解でしたね・・・。

突然ではありましたが、そんな切実な少女の相談と依頼に何とか答えてあげようと思いました・・・。

そこで当時、来る日も来る日も一生懸命考えました・・・。

ストラップがこめかみ辺りの頭皮に触れないようにどうやったらマスクがホールドできるのか・・・?

マスクは顔にストラップゴムの引っ張りの力で後頭部から頭皮をサポートして回り込み抑え込みます・・・。


その際どうしても髪の毛などでマスクやストラップが下にズリ下がるので、下にズリ落ちないように耳に引っ掛けるように耳の上側をストラップが通る事で成立します。

耳の上をストラップが通るという事はその問題のこめかみの頭骨内にあるステントをどうしても抑え込んでしまうというピンポイントの位置に来てしまうのです・・・。

そこで考えに考えた挙句、ストラップが一切こめかみに触れることなく、空間を浮いている状態でも後頭部から顔に押し付けて装着できる方法・・・。

しかも耳に引っ掛からなくても下にズリ落ちない方法・・・。

それが画像にある、「サポートMマスク」でした!


この頃はまだ、CADなどは一切使った事が無く、今の様に3Dプリンターも設備していない頃でしたから、作業は全て切ったり、削ったり、穴を開けたり、私の手での作業だけで何とかオンリーワンマスクを作り上げました・・・。

実際モノは作り上げましたが、果たして本当に理想通りに水中で問題なく使用できるのか?・・・

後から冷静に考えてみたら、18歳の少女の生命に直結する「器材」を自分が作って使用させようとしているのだから、もし何か不具合があったらと考えたら恐怖感が襲ってきました・・・。

もちろんそれにあたっては彼女の主治医からの書面での承諾書とOKサインの了承が取れなければ進まない事ではありましたが、医師の方は水中に潜る事自体とダイビングをする事自体は問題ないとはっきり表明しましたが、器材のトラブルや不具合はまだ別の問題になりますので正直怖くなってきました・・・。

そこで、一度本人にテストダイブの為だけにわざわざ飛行機で沖縄までお母さんと来てもらい、水深4mのダイビングプールで体験ダイブを兼ねて実際装着してのテストダイブをしました・・・!

その時の動画はこちらです  
自分でもびっくりするほど完璧で大成功でした・・・。

3点留めで製作した事で、本人曰く、水中でマスクがずり落ちる感覚や不安は一切なく、問題のこめかみにも全く触れていなく水も1滴も入ってこない!と言っていました・・・。

大成功でした・・・!

そして名実ともに完成、納品する事ができて、その後彼女は大学のサークルでこのマスクを使ってOWの講習を受けはれて念願のダイバーになったそうです・・・。

その後も普通にFUNダイビングやツアーにも出かけているそうで、5年間このサポートMマスクのみ使用して好きなダイビングを続けているようです・・・。

というか、彼女は器材の観点からこのマスクでしか泳げないし潜れないのですから当然なのですが、プールで普通に泳ぐときもこのサポートMマスクを着けて泳いでいるらしいので、まわりにビックリされるらしいのですがそれは仕方ないですよね・・・。(笑)

そんな5年経った今、先日なんとお店に訪ねて来てくれました!


結婚したそうです!

旦那さんと一緒にいらしてくれました!

その結婚式を沖縄で挙げた後、今週一緒にケラマに潜りに行きたいそうです!

5年経つので、小ねじやボルトの錆びやストラップの切れなど、消耗しているところはあるのでその交換も兼ねてサポートMマスクをメンテナンスに出していきました・・・。

これはこれでいいかも知れませんが、ちょっとかさばるので・・・、もう少しシーズンが落ち着いたら全く新しいデザインのサポートMマスクをVer2として考案したいと考えています・・・。

だって彼女は私がマスク作り続けてあげないと物理的に一生海に潜れないのですから・・・。

やりがいのあるモノづくりの使命ですね・・・。




旭潜水技研
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2023年10月06日

Tec-40 ダイバー講習が実は最強の価値!

めちゃくちゃ久しぶりになってしまいましたがようやく更新できました!

今年の夏はとにかく忙しかったー・・・。

次から次へと色んな事が起こるものだからPCの前に向き合う気力さえもなかったー・・・というのが正直なところ・・・。

しかし気が付けばもう10月・・・、いつの間にか秋になっていたんですねー…(笑)


さて、海・・・ダイピングのお話ですが、ダイビング講習では只今Tec-40の講習を2組同時開催中です!

PADI自体のプログラム教育ではTec-40はTec-50へ繋げたい登竜門且つ通過点の一環のように捉えている傾向がありますが、Tec-40はTec-40として単独レベルとして、とても価値の高い講習内容だと私は思います・・・。

というのは昔し、私がTecインストラクターになる前、以前のPADI Japan社長とやりあったことがありましたが、PADIの基本コースまではいかなくともSPコースとして「減圧ダイブSPコース」を作るべきだ!というものでした。

何故ならば、周辺アイテムや器材がどんどん充実していき、ダイブコンピューターもマーケットニーズに合わせて機能を充実させていきました・・・。

水深5m前後まで浮上してくれば自動的に「安全停止モード」が働き、勝手に3分間のカウントダウンだの、行き当たりばったりのダイビングでもNDLを超えたら、減圧モードに切り替わり詳細な減圧停止指示を丁寧にどんどん分かりやすく表示してくれるようになりました・・・。

ご丁寧にディープストップ機能と表示まで出してくれる始末です・・・。

なので、それを購入して腕にはめているダイバーは知識がなくてもスキルがなくても、例えOWDであろうと、「コンピューターが表示する指示通り停止して帰ってくればいいんでしょ!」・・・と、なるわけです・・・。


Funダイブでガイドしていても、特に不安げなくまるでそれが普通かのように減圧を出してしまう・・・。

中には今まで見たことない表示がされたからビックリしましたよー・・・と、減圧表示になったことも分からず停止をしないで上がってくるダイバーも・・・。

当時そんな現場をしょっちゅう見かけたりガイド仲間との話題に上るようになって、戻りますが前途した指導団体我がPADIへ、減圧ダイブをしてはいけないだけではなく、ましてや緊急減圧という逃げ手段ではなく、逆にしっかり「減圧ダイブ」についてこの際教えるべきだというひと悶着でした・・・。

この頃私は日本にはなじみの少なかったIANTDの認定を受けテクニカルダイバーになっていましたが、まだPADIにはテック部門やコースがなかった頃ですから「せめてSPコースで」とやりあったのですが、結果としてPADIの当時の見解では「加入保険」がネックとなっていて、当時はまだかなり危険と認識されていた「減圧ダイブをさせない」という教育内容がB to Bでの大きな保険契約の成立条件になっていた事で、自ら「減圧を奨励するかのようなダイビング教員はできない」・・・というものでした。

まぁ、そういう事情だったのなら仕方がないのかな・・・と、正直納得しましたが、しかしやはりどこかで教える場を持たせないと野放しにしていては危ないだろうと思っていたところに、ようやくPADIの傘下会社で科学研究機関を行っていたDSATが様子見のPADIの隠れ蓑のようになってテクニカルダイビング・・・というか、Deepと減圧ダイビングに特化させた教育講習するようになったのです・・・。

なので、それならばと私はIANTDからクロスオーバーしてDSATのイントラ資格を取得したわけです・・・。

ですが、はじめはDSATも探り探り行っている感じでしたので、プログラム内容はしょっちゅう変わりましたし解釈も様々・・・。

しかし当初からDSATが目指しているのは、AIR=空気で潜れる最大深度+純酸素を使った加速減圧でのダイビングを教育目的とし、純酸素がいかに減圧に有効なのかという教えです・・・。

なので、私たちが最初に教えていたDSATのプログラム講習内容2段階にのみ分かれていて、「Tec Deep Dive」というものが最終メインで、その前資格取得に「Tec Deep Dive Level 1」というコース名と、サブコースに「Apprentice Tec Dive」コースというものがありました。

これが今のTec-50/Tec-45/Tec-40 という名称に変わったのです。

当時の「Apprentice Tec Dive」コースというのが、今のTec-40と言うことになるのですが、Apprentice Tec Diveというのを訳してみても分かる通り「見習いテックダイバー」という名称ですから、テックダイバーとしては認めていないような位置づけでした。

なのでテック業界においていかにTec-40コースが軽視されていたのかという事が分かりますが、私は現在の日本のダイビング環境、インフラにおいても特にこのTec-40こそ習得するべき講習だと現場を30年見てきて考えるようになりました・・・。

まず知識としても実践的にも減圧ダイブというものを知ることができ、そして限定的ではあるけれど使うことができるようになり、今まで通りシングルタンク使用でさほど大げさな追加器材や買い替えなども必要なく、日本全国のダイビングインフラにそのまま適応できて、自信と快適性と活動範囲が広げられるのなら最も価値の高い講習なのではないかと考えます・・・。

特に40mオーバーにピンポイントでの特定の場所で潜りこみたいという明確な目標があるのなら、その先のコースを受講されればいいのでしようが、そうでなければTec-40はかなり現実的です。

これからこのコースの価値に気が付いた方たちは断然に増えていくと思いますし、当店としては更に力を入れていきたいと思います!




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2023年08月15日

今日は78回目の終戦記念日です

本日は終戦から78回目を数える終戦記念日です・・・。


若い人に意外と間違えられているのは「記念日」とは決して楽しい事が起こった日であるとか、おめでたい日を記す事だけではなく、読んで字のごとく「念」を「記」すという意味・・・。

辛い事も苦しかったことも悲しかったことも全てひっくるめて人々の念を刻み永遠に記す事(日)だと私は解釈しています・・・。


この日が来る度、そういった意味ではこの日本の長い歴史の中で最も大きく国と国民、尊厳と人権が大きく変革されたもっとも重要な日だったんだと改めて認識させられます・・・。

78年前に国のために戦い沖縄に特攻出撃して戦果を挙げ・・・、しかし今尚海の底にひっそりと忘れられたかのように沈んだまま・・・。

本日令和五年度も、古宇利島沖海底に沈む陸軍九八式直接協同偵察機の特攻機に海底慰霊祭の為に潜ってまいりました・・・。


特攻機の剝き出しになって残ったエンジン本体に日章旗を掲げ、お花とお菓子、沖縄護国神社のお神酒と靖国神社のお神酒を捧げてしっかり供養してきました・・・。

私が慰霊祭を黙々淡々と一人でも行ってきているのは英霊達の為だけになんていう崇高な気持ちなんかだけではなく、永い間日々この安全な国戦後日本で今までのうのうと生かせて頂いてきている、ある意味贖罪のような気持も含んでいるのだと思います・・・。

あと何年潜り続けられるのかわかりませんが、体が続く限りやり遂げたいと思っています・・・。


しかし今日は暦ではまだ中潮ですが、超激流・・・!

水面はまるで川・・。

何年振りだろうか、久しぶりに古宇利沖の洗礼・・・激流の中での減圧ダイブでした・・・。


海底で手を合わせて拝んでいても流れが強くて全然体が安定せず特攻機のエンジンにぶつかりそうになったり、掲げた日章旗が飛んでいきそうになったりとあたふたでした・・・。

減圧停止中も、もうロープを掴まっている手の握力が無くなりそうなくらい鯉のぼり状態の中での減圧停止・・・。

しんどかったと言えばしんどかったのですが、その分達成感も倍増です!



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2023年07月25日

S-PROオレンジスタビのバルブジョイント修理可・・・

全国から毎日ダンプバルブ破損修理のBCが続々届いてます・・・。


全てと言っていいほど同じ原因でバルブジョイントが割れてインフレーター根元から、またはダンプバルブが"ポロっ"と、取れてしまう破損故障です・・・。

過去にまで遡ると相当な数の方達から同様の修理の依頼や問い合わせが来ていたのですが、当時はまだその技術を持っていなかったので、修理不可・・・お断りするしかなく申し訳なかったのですが、ようやく今は何とか修理できる方法を考え出せたので対応できるようになりました・・・!

S-PROのオレンジスタビから始まり、今はMaresやAqualung/Seaquest・・・基本的にどこのブランドでも出来るかと思いますが、中々簡単にはいかない手強いBCもある事はありますが・・・。

ただその中でも、一番依頼件数が多く一番数をこなしているS-PROのオレンジスタビのダンプバルブジョイントに関しては99%修理可能です。

どうして最近こんなにBCの修理依頼件数が増えたのかと当方で分析してみると、その背景にはやはりヤフオクとメルカリの存在が大きいようです・・・。


中古で売買しているわけですから隠れた部分やパーツの状態など、一般の方には到底予測など付くはずもなく、仮に買う側がそれなりの知識を持っていたとしても、出品者側が全くわからなくて外見だけで「美品」ですと気が付かずに出しているケースも多々ある為、ややこしいわけですよね・・・。

そこで落札購入後トラブルに見舞われ当店に相談連絡依頼が来るわけです・・・。

レギュレターに関しても全く同じです・・・。

今は修理屋さんは殆どいないでしょう・・・。

だって経験値と想像力と、そして技術力と工業知識が絶対的に必要ですから、一般的なダイビングしか知らないダイビング器材のオーバーホール業者の範疇だけでは少し難しいのだと思います・・・。

だからあちこち有名どころで断られてたらい回しにされた挙句、最も遠い沖縄のウチに辿り着くみたいです・・・。

でもよく考えてみたら、あちらこちらで断られ続けてもそれでも諦めずに請け負ってくれる業者を探して探して辿り着くなんて、簡単な事ではありませんよ・・・。

普通なら1件目で断られたらそういうものかと直ぐに諦めてしまうところを何件も何件も・・・そう考えたら是非何とか協力してあげたいと思わされますよね・・・。

だからオレンジスタビが全国から集まってくるようになったのでしょう・・・・。

ちょっと前までは、その都度パーツを作っていましたが、今はパーツは先に作って在庫しています。

なるべく早く返送できるように・・・。

今日も東北方面から届きましたよ!



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2023年07月12日

AIR-2 パージカバー破損したから作ってみた!


昨日のダイビングでついに私のAIR-2パージカバーが破損しました・・・。

前々からパージカバーが四隅が割れて首の皮一枚になっていたのはわかっていたのですが、昨日の那覇新港での高い護岸から飛び込んだ時の勢いでぶっ飛んだのだと思います・・・。


仕事が終わって店舗で水洗いしてるときに気が付きました・・・。

他の機種にもよく使われているパージカバーやフェイスカバーの柔らかい樹脂素材・・・。


柔らかい材質なのでカバー全体がしなってパージを行えるというものだが、この素材、経年劣化が結構早く硬化が進むのが早く恐らく材質内からオイル分が蒸発しきったら柔軟性を失ってカチカチに固くなり、その後パージを使おうと、ぐっと指などで押すとバキッと崩れ割れて大穴が開くという典型パターンです・・・。


まぁ壊れたら消耗品の寿命と思い部品交換としてその部分だけ買い換えればいいのですが、もう手に入らなくなってしまったモデルや、輸入代理店が撤退したことで国内ではパーツが手に入らなくなってしまった機種モデルというものあるので、硬い素材や硬いけど靭性のある材質を使ってデザインだけ工夫して大体のモノは自分で設計してオリジナルで作るようにしています・・・。

そして今回の私のAIR-2パージカバーも、そんなわけで作ってみました。

シンプルデザインですが、設計コンセプトとしては余計な時にパージ部分に手や何かが当たってブシューって突然フローしたりカバーの割れやへこみが気にならなくて済みそうなイメージで作ってみました・・・。

現場レベルでの使い勝手は絶対こっちの方がよさそうだと思いますよ(笑)!



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2023年07月06日

オレンジ・スタビのバルブ破損・・・またまた修理完了!

こんにちは!


先日ブログでもご紹介したBCのダンプバルブ付け替え修理の問い合わせが増えましたねー・・・。

そして本日も前回と同じくS-PRO オレンジスタビのダンプバルブ、オス側の破損による修理の依頼です・・・。


ヤフオクやメルカリでの購入だと、こういった細部のコンディションなど確認しようがないですからねー・・・。

実際、落札、購入してみないと分からない・・・。

















こういった部分は出品者自体も分からない部分でしょうね、まさかこんなところが経年材質劣化して壊れてくるなんて・・・って感じだと思います。

お客さん本人も、そもそも折角安い価格で購入できたのに実際は修理・オーバーホール代が追加されるのでなんだかお得感が減ってしまったような・・・。



ですが、これでオレンジ・スタビ完全蘇りましたねー!

器材が新しく甦ると早く海に行きたくなりますよねー・・・!



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2023年06月28日

オープンウォーター講習を見つめ直す!

沖縄観光のトップシーズンに入ってしまった事もあり、生徒さんも中々まとまったお休みがいっぺんに取りづらいので、隔週に合わせてのオーダーメイドオープンウォーター講習をちょうど行ってます・・・。


最近ダイビング活動に対してのドンピシャの天候と海況が中々当てはまらなかったので、昨日はある意味パーフェクトでした!

久しぶりに背中が焼けて痛いです・・・。

天気も海も講習も最高の日でしたよー!

私もインストラクター歴としてはちょうど30年になりましたが、途中コロナ期を経て尚更、世の中や人々の生活様式の変化や常識の変化、モノの価値観の捉え方等々、自分自身も含めて気が付いてないようで実際は大きく変わってしまった事を痛感しています・・・。

若い頃のダイビングへの教え方、取り組み方と、現在歳を重ねてからの捉え方や考え方が大きく変わったなー・・・と、今回の講習を通して自分自身でも感じ始めましたねー・・・。

ある程度通り越してきた実績と経験値のせいなのか、何やるにしても何か肩の力が抜けていてスムースのような気が・・・。




今までテック系ばっかりで少しおろそかになっていた初級者コース、今後は少しオープンウォーターダイバー講習にもっと力を入れていこうかな・・・と?



それこそ今までを振り返ってみたら、テック講習に参加されてくるような方達の中で今更マスククリアが出来ない方は100%いないわけですし、50mからガスチェンジしながら減圧していく深度維持が出来て当り前の物々しい中で、今回オープンウォーター講習で、水深わずか5メートルくらいで、どうしても中々マスククリアが出来なかった生徒さんが、何度が一緒に挑戦して来てそれがようやく出来た時・・・私し・・・今回まるで自分の事のように物凄く嬉しかったんですよねー・・・・。

まるで子供が初めて自分の脚で立ち上がったかのように思えちゃって、ダイビングスキル一つでこんな感動するんだという原点を改めて思い出させてくれたような・・・。

これからはちょっとダイバーの原点に一回立ち戻って、オープンウォーター講習に積極的に力入れていこうかなと思えて1日でした!




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2023年06月23日

【圧壊】・・・

海や水に携わる仕事をしているだけに、自分に訪れる死因で最も怖いと思うのは「溺死」と「」圧壊死」・・・。

正しくは圧壊死という言葉自体は存在しないのかもしれないけれど、圧力で潰される圧壊による死の直面というのがとても恐ろしいですね・・・。

今回大西洋で起きた民間会社の潜水艇ツアーで起きた事故・・・。

恐らく圧壊が原因だったであろうという悲惨な事故です・・・。

溺死は一般の我々にも常に身近に存在する死因だと思いますが、圧壊による生命の危険性というと、通常一般にはまず訪れる事のない出来事だと思います。

我が国の中だとそれに直面するとしたら海上自衛隊の潜水艦乗りの方達か、JAMSTECの関係研究者などでしょう・・・。

JAMSTECの所有する「しんかい6500」はその名の通り6500m級まで潜れる友人潜水艦ですが、フランスの「トリエステ」は11,000mまで潜っています。

日本では無人潜水艦でしたらトリエステと同じく11,000mまで潜っていますが、どちらも同じ水深なのはマリアナ海溝の最深部で同じ場所に潜ったからです。

「しんかい6500」に至っては、既に1500回以上の運用実績があり無事故のはずです。

今回のアメリカの民間会社のTAITANは5回目の潜航で圧壊した・・・。

その違いは何なのか?

色々トラブルはあったものの実際4回は3800mまで潜っているのに5回目で潰れた・・・。

しかも計算してみると、タイタニックまで到達できず潜航中のおおよそ3400m~3500m地点で既に潰れた事になります。

4000mまで大丈夫だと言っていたのに3400m~3500mあたりで・・・、つまり「メンテナンス」「修理」「補修」を含む「運行保全管理」というケアが杜撰だったという事だと思われます・・・。

チタン合金だろうがカーボンファイバーだろうが、想像を絶する力が加われば物性の変化や金属疲労など必ず起こします。

1回目~4回目の圧力との戦いで「傷を負い」何とか耐えていたけど、5回目でついに耐えられなくなったという事じゃないかと思うわけです・・・。

各国の大深度潜水艇がほとんど無事故で、それこそJAMSTECのしんかい6500のように1500回も無事故というには、やはり髪の毛1本にも満たないキズやクラックも絶対見逃してはならず、大事故になる前に必ず点検検査保守管理などが常日頃、完璧に機能していなければ挑んではいけない世界と挑戦だという事でしょう。

それを維持し続けるにはもはや国家レベルじゃないと難しい事だと思いますが、やっちゃったんですねあの会社は・・・。

自動車事故にしても潜水事故にしても、起こってからじゃ遅いはずなのに、起こる・・・・。

それらの事故を振り返ってみると必ず原因が見つかります。

しかもその原因というのは殆どが単純で些細な事だという傾向があります。

つまり本来なら誰でも防げたはずなのに防げなかった・・・。

それは一体なぜなのか?

という事を考えていくとおのずと答えが見つかります・・・。

水を飲みこんで呼吸が出来なくなるとどうなるのだろうか?

恐らく一瞬の驚きと苦しみだけで、その後瞬間的に気を失なったまま亡くなると思います。

圧壊は恐らく、金属や隔壁がミシミシきしむ音がし出して、水が一部から噴水のように流入した後、その後は空間内ごと一気に真空パックのようにぺっしゃんこに潰されるので、苦しいと思う間もなく一瞬で生命が絶たれるのだろうと想像します・・・。

いずれにせよ、水中に携わる者だけに人よりも具体的かつ詳細な想像がつくだけに水中で亡くなる事には物凄い恐怖を抱きます。

今回とても心に残る残念な事故でしたが、分野は多少違っても「保守」という事の常用性を改めて痛感した出来事でした・・・。



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2023年06月21日

APEKS レギのアルアル・・・

よく専門的な事で質問される中にApeksの2ndでの問題がよくありますが、今回はそれを一つ取り上げてみたいと思います!


Apeksを使う方は自分でOHしたりメンテしたりしたりする方が比較的多いブランドレギです。

何故かと言うと、テック系やサイドマウント系のダイビングをする方達が好んで使うメーカーブランドなので、そういったダイビングをする人達は自分の器材をカスタマイズしたり調整したりする機会が多いし、トレーニングの中で他人に依存しないで自分の事は全て自分で行うダイビング・・・、というような教育を受けるので、器材にまでそういった感覚を持ちやすいのだと思います。


なのでせめて自分の器材は自分でメンテOHしないと気が済まない・・・という方や、OH業者などにわざわざ頼んでまで・・・という方が結構多いようです・・・。

ですので、自分で分解やOH、カスタマイズして、逆に壊してしまったり、調子を悪くさせてしまったりすることもその分必然的に多くなってくるわけです・・・。


その中で圧倒的に多い問題は、ブランキングピースを破損させてしまうケースです・・・。

ブランキングピースとは、バランスチャンバーが2nd内でクルクル回って動かないようにする為に固定する樹脂パーツです。

バランスチャンバーにはデマンドレバーが付いているので、そのチャンバーが回転して動いてしまうとレバーも一緒に回ってしまうので、ダイアフラムとレバーとの微妙な当たり位置が変わってしまう事でレバーが押されてフリーフローを起こしたりしてしまう原因になるわけです。


ましてやこのパーツ材質が柔らかめの樹脂パーツで出来ているので、ここを触るには本来なら理屈を理解した上でちょっとコツが必要なのですが、
そんなことまで知らないので見よう見まねでて行って逆におかしくしてしまうパターンなのです・・・。

なので、既にそのバランスチャンバーがクルクル動いてしまう振り幅が大き過ぎる場合は、もう部品を交換するしかないのですが、交換してもまた同じ部品が来るだけなので、理論と技術が分かっていない人はまた何度でも同じことを繰り返してしまうだけなので、ならば・・・、という事でウチで対候性のある硬い樹脂のABSで作る事にしました。

硬くてかなりしっかり出来上がったので、これでApeksの2ndのアルアルの一つは解決できそうです・・・。

パーツに興味がある方はお問い合わせください。

ただし、それでも金属ではないのでステンのボルトナットを締め付けるような力で締め付けたらどんな樹脂でも壊れますから加減を覚えて下さいね!



旭潜水技研
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2023年05月16日

S-PRO BC バルブ修理

前々から相談頂いていたS-PROのスタビライジングジャケットのダンプバルブの修理・・・。


このバルブの中側にある受け側の樹脂パーツが割れて壊れたり、経年劣化して崩れ落ちたり、圧着部分が剥がれてシール性を失うなど、BC修理の問い合わせが最も多い箇所です・・・。


以前は超音波圧着させる特殊な機械などは持ち合わせていない為、個々に関しての修理はお断りしていましたが、研究してきた事もあり状態によっては修理可能になりました。

ですので今回スタビのダンプバルブ破損修理を受ける事になりました・・・。


このオレンジ鮮やかなスタビ!

カッコいいですもんね!

何とか現役復活させてあげたいものですね・・・!




旭潜水技研
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2023年05月10日

ダイビング器材とゴキブリ・・・

ゴキブリによるダイビング器材の被害ってまぁまぁあって、一般のご家庭ではどうなのかわからないのですが、現地のショップさんやサービスさんではあるあるでもあります・・・。


理由はやはりダイビングショップがある地域や現地サービスなどの環境は高温多湿な環境が多いせいで、ゴキブリの生息、活発な活動域だからだと思います・・・。

また停泊しているボード内にも結構潜んで隠れたりしていて、ボート内に置いてある器材もターゲットにされることはよくありますよね。

ここ沖縄などはそういった意味では典型的な地域なんです!

具体的にどんな被害か? というと、ダントツなのは "シリコンの縁" をかじられる・・・という被害です。

もしかしたらかじっているだけではなく、食べちゃってるのかも知れないですね・・・。

何にせよ、マスクのシリコンの縁だとか、レギュレターの排気弁の縁などはよ~くかじられる典型的な部分です。

先日もショップさんからのレギュレターのオーバーホール依頼で、「ダイビング中2ndにどうしても水が入ってきて原因が分からない、視て欲しい」という内容で送られてきましたが、なんて事はない・・・、原因は画像のように隙間ができるほど排気弁の縁をゴキブリに結構かじられちゃっていて、そこから水が浸入していたのが原因でした・・・。

私自身のマスクも、以前鼻の下あたりのシリコンの縁をゴキブリにかじられていて、やっぱりダイビング中やたらと水が入りやすくなったなーと、思ってみたら、シリコンの縁をギザギザにかじられていて、シール性を失っていた事が3回程ありました・・・。

器材の保管管理としてゴキブリ・・・侮ることなかれ!



アサヒセンスイ
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2023年05月01日

現代に生きる少女と特攻兵とのかかわりを描いた舞台公演・・・未来へつむぐ

那覇文化芸術劇場 「なはーと」 小劇場にて 2023年8月25日(金)26日(土)27日(日)の3日間、5回公演決定!

昨年2022年東京公演での舞台本番を宣伝サンプル用ダイジェスト版3分versionにまとめたものをYouTube アップしました!

宜しければご覧ください!



もう少し実際の演劇の内容をとりあえず見てみたいという方は2018年版ですが7分versionもありますのでこちらからご覧ください!



当店では、2000年のUSS Emmons をこの沖縄の海底で発見以来、その米軍艦に特攻した本物の陸軍特攻機を発見、調査、検証、慰霊活動を20年以上行ってきました。

海底深くに沈む78年前の本物の特攻機残骸に中々一般の方が訪れることも慰霊する事も難しいのですが、それをこのような舞台演劇という形で本物の俳優さん達が描いてくれるようになった事はこの沖縄では初めての事です。

私はそれを影でサポートして是非舞台公演の成功を支える沖縄実行委員として活動しています。

是非皆様劇場に足を運んでみて下さい。

是非、これからの未来、時代を生きる子供達や若者にみて欲しいと思います。

もし、実際劇場に行って見てみたいけど「お金が無い」「貯金が足りない」という方がもしいるようでしたら私に直接連絡ください!

私が何とか制作と掛け合いますから!

きつと将来に生かせる胸に刺さる経験をされる事かと思います。

宜しくお願い致します。



旭潜水技研
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2023年04月30日

未来へ つむぐ・・・沖縄初公演開催 (舞台公演)

皆様にお知らせです!


沖縄の海って碧くて澄んでいて奇麗ですよねー・・・!

当然こんな素敵な海で・・・マリンレジャーで・・・非日常をエンジョイしたい!・・・

かつて私もそんな一人でしたが、透明度の高い、トロピカルな魚達が沢山泳ぐサンゴ礁の合間にダイビング中時折見かけるとてつもなく違和感のある物体・・・。

銃弾・・・

不発弾・・・

ついには海底深くに沈んている巨大な軍艦・・・

そして小さく朽ち果てている飛行機のエンジン・・・

この澄み渡る奇麗な海は、数十年前は真っ赤に染まった血の海だったことを思い出しました・・・。

それからというもの24年間、沖縄の海に潜る一つの大きなテーマは、戦跡調査ダイビング・・・。

個人的にそれらの海底に沈んでいる物体が単に物珍しくてアプローチしているのではなく、この事実から我々が学び取れる事は何なのか?

海に潜るダイビングという手段を持って、非日常の海の底から毎日の日常にリンクできる何かを見つけ出せるはずだと、永い間ダイバー客や取材やら慰霊祭やらダイビング教育など・・・積極的に行ってきました・・・。

そして今まで沖縄では中々受け入れられなかった「戦争」「特攻兵」「平和」とはをテーマとした本格的な演劇舞台「未来へつむぐ」が、ついに沖縄初公演として開催される事になりました!

8月25日(金)~27日(日)まで、那覇文化芸術劇場 なはーと 劇場にて5回公演いたします!


実物の特攻機というものを海底で今も目の当たりにして、遺族の方達ともやり取りをしてきて、そして慰霊祭も行ってきたこの沖縄でいよいよ公に舞台公演が開かれるなんて・・・。

当社は、というよりも私はこの沖縄公演のここ沖縄での運営実行委員として参加する事になりました。

皆様にも是非足を運んで見に来て頂きたいと思ってます。

尾藤イサオさんや、みっちょんこと 芳本美代子さんら本物の役者さん達が迫真の演技で当時を再現して出演します。

これから県内での記者会見や告知など大々的に宣伝活動を行ってまいります。



●アリーナ席 ¥6000-(事前予約)/¥6500-(当日券)
●A席 ¥4500-(事前予約)/¥5000-(当日券)
●学生、80歳以上無料

その他、子供たちに対して無料枠を300席設けましたので、各団体、学校、施設、その他で是非興味があるという方は早めにご連絡お問い合わせください。


本格的な告知が来月から始めますが、そうなるあっという間に埋まるかと思います。

チケットはQRコード決済、またはコンビニでも購入できますが、それぞれ購入手数料がかかるので、手数料のかからない手渡しでのチケット販売もこちらで承ります。

県内ではおなじみかと思いますが、実行委員仲間には沖縄タレントの「川満しぇんしぇい」もいるので、宜しければ派遣させますよ!(笑)

また協賛、広告、ポスター張りもして頂けるところがあれば是非お声がけください!

宜しくお願い致します!




旭潜研 株式会社

〒904-0203
沖縄県中頭郡嘉手納町嘉手納445-5
TEL 098-956-7791
FAX 098-923-0886
okinawa@asahi-scuba.jp
杉浦
  


2023年04月13日

SCUBA PRO S-600のフェイスデザインリングが・・・

もう古いモデルの部類には入るかと思うけど、S-PROのS-600・・・。


沖縄ではまだ皆さん前回バリバリで使用されてます!

ですが、ちょっと使用期間が長くなってくるとやはり少し問題が・・・。

ウチにはオーバーホールで毎回送られてくるので、どうしてあげようかと時々困ってしまうのですが、まず典型的な問題は、Sのマークが真ん中に入っているパージカバーのゴムカバー・・・。


このゴムが縮むんですね・・・。

縮んでしまうのでちゃんと収まらなければいけない位置にゴムカバーが収まらず、結果ダイアフラムを満遍なくしっかり押さえきれなくなり、フリーフローなどさせてしまった時には、ダイアフラム中側に引っ張られて抜けてしまう事が多々あるんです・・・。

しかしこれは安全の為ゴムカバー自体を交換した方が良いのですが、中々換えようとする方が少ないのもまた事実です・・・。


それともう1点!

安全性という程ではないですが、フェイスカバーのデザイン上の金属の縁取りデザインリング・・・。

上下2箇所はリベットで留まっているのですが左右は特に何もなく、恐らく使っているうちにリングの金属も歪んだりたわみも出来たりして、または引っ掛けたりもするのかな? リングの左右の端だけが羽を広げたようにめくれ上がってくるわけです・・・。


指でグッグッと押し戻しても、金属の弾性で戻ってしまうので、いっその事外してしまおうと思っても上下2箇所にリベット留めされているので、逆に簡単には取り外す事さえも出来ず、リングの両端が拡がったまま使い続けるしかないわけです・・・。

たまたま今回立て続けに4セットのS-600がオーバーホールでやってきて、偶然にもその4セットとも全て拡がっており、その中の1名に「これっ、気になりますよね?」と告げると、「手や指をを引っ掛けて切ってしまいそうで怖い!」というので、「じゃあリベット壊して外しちゃいましょう」と、外したまでは良いのですが、ご本人はスッキリしたと言ってましたが、今度は何だか私の方がスッキリせず、取り外したままでは何か雑で乱暴なままのような気になってきて・・・かといって本人がいらないというのにパーツ代支払ってまで仕入れるのもおかしな話なので、結局自分で作ってみました!


試しに出来上がり見せてみたらお客さん喜んでいたのでサービスで付けて差し上げました!

デザイン的にもアリですよね!



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2023年04月04日

イルカやクジラの座礁の原因は・・・?

先日千葉県で座礁したカズハゴンドウ・・・。

イルカと言う報道もありますが、カズハゴンドウであればイルカより少し大きい海生哺乳類ですね。

以前から日本だけでなく世界各地でイルカやオキゴンドウなどの集団座礁事例が報告されていますが、特に近年、東京湾や大阪湾、千葉房総など立て続けに迷いクジラや座礁などが頻繁に起こっていますよね・・・。

研究者等は原因を海流や水温の変化など海洋の自然現象に起因していると考えているようですが、一番有力に考えられるのは特に日本領海内の海中を隠密で活動している潜水艦が原因じゃないかと僕は考えます。

あまり知られていないかもしれませんが、その隠密性から海の中で巻き起こっている軍事状況は普通は公表されません・・・。

特に今正に日本の領海の海中では中国の潜水艦がうようよ隠密行動しています・・・。

その行動と様子を静かに伺っているのが、アメリカと日本の潜水艦です・・・。

尖閣諸島のように海面に出ている部分は隠しようがないのである程度は報道公表しますが、海中で起こっている軍事行動は一般に人目が付かない事もあり、公表されません・・・。

なぜなら自国がどれだけ相手の行動と情報を掴んでいるかという事を、逆に相手に知られないよう隠し持っておくことが有利になるからです・・・。

だから通常は公表しません・・・。

相手にもばれるからです・・・。

その静かに海中を隠密行動する潜水艦ですが、取り囲まれた海中の情報を得るためにどうしても使用しなければならないのが "ソナー" です。

アクティブソナーとかパッシブソナーと呼ばれる、所謂音波を水中に発信させて、その音波の跳ね返りを自艦で測定分析して海中周囲での障害物や見えない相手を識別したり距離を測定したりして暗闇の海中を作戦行動するわけです・・・。

この音波であるソナーは、野生生物のイルカやクジラたちも同じ原理を使って海を泳いでいるわけです・・・。

これがエコロケーションと言われるものです!

私は一度オーストラリアでダイビング中、ザトウクジラが透明度の向こうで真正面から泳いできたことがあって、正面衝突したことがあります・・・。

※嘘のような本当の話です!

その時クジラが視界に入ってくる少し前に、ジジジジ・・・という何だか電磁波のような強い衝撃が水中を伝わって体にバチバチ当たってくる感じを受けた事を覚えています・・・。

ウエットスーツを着ていても正直少し痛かったほどです・・・。

痛い痛い痛い何だ何だ・・・と思っていたら、透明度の向こうから真正面にザトウクジラが向かって泳いでくるのがわかり、慌ててびっくりしている僕にそのまま除けもせず体当たりして通り過ぎていきましたので、あれが所謂エコロケーションだったのかと後で分かりました・・・。

また、沖縄でも自分の船でアンカーを入れて錨泊しながら釣りをしていた時、水面の船上にいるにもかかわらず、海の中から突然キュイーンとかビビビ・・・とか突然激しい音が船上まで聞こえてきて、その後引き続き数百メートル先に潜水艦がドバァーと浮上してきたこともありました・・・。

ホワイトビーチにむかう米軍の潜水艦でした・・・。

海中を何キロどころか何十キロ先まで認識できるような強い軍事ソナー、音波を潜水艦が海中で飛ばしているのだから、同じ音波を受けながら方向を判断しながら泳いでいるイルカ類やクジラ類など、一発で体内器官を壊されたり狂わされたりしても全然おかしくないでしょう・・・。

そのソナーの衝撃波で人工物壊せる破壊力あるんだから・・・。

いま、中国の潜水艦が今までにないほど活発に日本の領海内をウロウロ探査しまくっているのは事実です・・・。

たまたまその軍事ソナーの発信で時影響を受けてしまう周辺にいたイルカやクジラたちが隊内器官を狂わされてしまい座礁に向かってしまったとしても全然おかしい話じゃないと思います・・・。

しかも、主要な東京湾や大阪湾に迷いクジラ・・・?

今回の千葉県一宮でのカズハゴンドウの集団座礁・・・。

地理的に半島回り込んだらそのまま東京湾の入り口・・・。

偶然の一致だとしたら出来すぎじゃないでしょうか・・・。

イルカの座礁や迷いクジラが頻繁に起こっているという事は、それだけ他国の軍事脅威がすぐ身近に迫っているという証拠だと僕は考えますが・・・。



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2023年03月29日

4Lスチールの自作タンクブーツ!


スチールの4Lシリンダータンク・・・。

小さなお子様のダイビング時やちょっとした船底チェックなど、用途は色々ですが小さなシリンダータンクって結構あると便利なんです・・・。

ウチでは元々リブリーザーユニット用として4Lスチールシリンダーを使っていましたが、最近であまりリブリーザーは使用しなくなったので、簡易ダイビング用に使っています。


使い方様々で便利と言えば便利なのですが、唯一大きな問題点はタンクブーツが存在していない事・・・。

4Lシリンダータンク用のタンクブーツが存在していないので立てて置いておけず、保管するときはどうしても寝かしておかないとならないのでハッキリ言って邪魔なんですよね・・・。

なので今更ですが、思い付きって自分で作ってみました・・・。


やってみるもんですよね!

思っていた以上に上手く仕上がって、これ、十分使えます・・・!

悪くないですね!



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2023年03月20日

水中ドローン

今まで既に業務の中で「ROV」事業はあったものの、世の中がいつの間にかROV→水中ドローンという言葉に変わってきて一般にも広く知られるようになり、おまけにコンパクトになって安価なモデルが次々出てきた事で、まるでロボット技術の重みが何だか薄れてきたような、正直 「軽い」 感じに感じられるようになってきた事を懸念していました・・・。


ですが、今改めていわゆるその水中ドローンをテスト的に使わせてもらいましたが、技術の進歩は凄い・・・!

驚きました・・・。

大手が数億円規模のROVなどで運用しているロボットなどは別としても、今まで数百万~数千万円出して購入していた機械でも中々できなかったことが、遥かにそれより安価なモデルで誰でも出来るようになっていました・・・。


それは物理的に機械的な問題というよりも、オペレートする操作上において・・・という意味でもです・・・。

私も、ダイバー以外に、ROVの操縦オペレーターという肩書を持っていますが、そんな時代ではない事を痛感しましたね・・・。

業界の海外等ではオペレーターの事を「パイロット」とも呼ばれますが、もうそんな大げさな時代ではなくなりました・・・。


ある意味まるでゲーム感覚ですから・・・。

これからはもっと積極的に水中ドローンを軽視しないで実践活用していきたいと思ってます!(笑)

しかし名前、中途半端でいまいちですよね・・・?

まだ ウォータードローンの方が呼びやすいんだけどな・・・。



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2023年02月24日

5インチ砲弾に・・・

正直言って、昔から私自身が積極的に魚には興味を持たない方だったから、まるで何事もなかったかのようにその日の水中での体験が過ぎ去ってしまって来たけど、改めて思い起こしたり見直したりしてみるとまぁまぁ面白い体験などしていたみたいです(笑)。


発見当初、エモンズレック周辺でまだ調査ダイブをしていた頃撮影していた動画にこんな面白い一面が映っていました・・・!

こういう社会性やメッセージ性のある写真や動画なら改めて積極的に撮影してみたいですね!

多分私、一般的にメジャーな魚や写真を追っかけて潜ってこなかったから、逆に面白い水中視点持っているかも知れませんよね!

これ、米国製5インチ砲弾の弾頭信管をまだ取り付けていない砲弾にひっそり住み着いてた魚ですが、なんという魚なのかは分かりません・・・。

でもこんな系の映像、写真、まだまだ沢山あると思います・・・。



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2023年01月09日

明けましておめでとうございます!

明けましておめでとうございます!

令和五年、新たな年がまた始まりました・・・・!


今年も初日の出のご来光を、海の上に浮かんで本当の海抜mの水面から拝もうと企てていたのですが、不発に終わりました・・・・。

2回目を8日にと再トライを狙っていたのですが、2度ともダメでした・・・。

結果的に日中の天気は良かったのですが、日の出の時間、遥か彼方の水平線と重なる辺りだけにどうしても雲がかかっていて、これでは水平線に横一線に走る光線がどうしても見られない・・・。

しばらく日が昇って雲の切れ間になってからご来光が差し込むという感じなので、思っているのとはちょっと・・・。

結局準備までして海に出る予定でしたが、雲がどく気配はまるでなく今年の日の出ダイブは持ち越しとなりました・・・。

しかしお店に戻ってたまたまですが、ずっと以前に海底で拾ったアオウミガメの脱皮した甲羅の一片を何故だか思い出し、取り出してみるとなんと・・・。

完全に昇ったお日様に当てて透かして見ると、なんと日の出が・・・!

まるで光を放つ旭、朝日・・・! 


今まで気が付かなかったのですが日の出模様に見えるじゃないですか!

期待していた初日の出が見られなかった代わりに、なんと亀の甲羅の模様でご来光!

亀は昔から日本では縁起物として考えられてきた存在ですから、これも正月から一つの縁起物と思うとなぜかちょっと得した気分に・・・。

そして早速得意の3Dプリンターで飾りケース作って飾っておこうと思い作業を始めました・・・。

そんな相変わらずの旭潜水技研ですが、本年もどうぞ宜しくお願い致します!






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2022年12月26日

Maresの2ndステージ メンテナンスで・・・

来年こそは・・・! と、この2~3年間眠らせていたダイビング器材を準備しようと器材のオーバーホールに出される方で、今年の年末年始は作業でてんやわんやです・・・。

そんな最中ですが、ふとこんなメンテナンスツールがあったらと思い、早速作ってみました・・・。

Maresの2ndメンテには役立つツールになりそうです!





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